九州ミヤマキリシマの山(平治岳~大船山)


上田(大)

2021年6月5日(土)~6(日) 係:上田

参加者:吉村、西村

ミヤマキリシマを見に行きたいと思ってはいたが、気が付けばいつも時期を逃していた。今年は係を理由に早々と予定を組み込みやっと見に行くことができた。ネットでいろいろ調べると標高の低い所で5月中旬から、標高の高い所で6月中旬までの間が見頃とのことであった。1泊2日だと鹿児島・熊本は少し遠いので大分の九重を念頭に考えていたが、平治岳の満開にドンピシャの日程になり、最高の花見山行となった。

<行動記録>

(6月5日)

ミヤマキリシマを第一目標とするが、九重1,700m峰10峰のうち係が未踏の北大船山・大船山も踏んでみたい、旨いツマミも作ってみたい、ということで法華院温泉のテント場に泊まろうという計画に決め、先着順のテント場を狙い少し早めの6:00に広島を出発する。ルートは上毛PAスマートICで下りて、耶馬渓を抜けて行く道を利用、10:30には長者原に到着した。さすがにビジターセンタ―の駐車場は満車であった。モンベルの横の駐車場に空きスペースを見つけ車を止める。

ガイド犬「平治号」

10:50長者原ビジターセンターを出発、ガイド犬「平治号」に挨拶、木道を通過し山に入って行く。標高が1,000mほどあり、登山道は概ね木陰になっているので、暑くなく気持ち良い歩きとなる。

12:30木陰を抜けると雨ヶ池越に到着、昨日まで雨だったせいか今日はちゃんと池の姿が確認でき、周囲にはミヤマキリシマが咲いている。正面の平治岳山頂はピンクに染まっている。

雨ヶ池越

雨ヶ池越を過ぎると坊ガツルまでは下りとなり、火山性粘土質の泥で足を汚さないように慎重に踏み場所を選んで下って行く。

昨日までの雨で道は泥々~

13:10坊ガツルに到着、テント多いな~。法華院温泉のテント場を目指して先行者を追い抜いていく。13:25法華院温泉に到着、テント場はいっぱいだったが、ベンチを少し動かせばテントが張れそうだったので、隅っこの方にテントを張る。横にベンチもあり最高だ。

テント泊地、確保

とりあえず本日の目標は達成、夕食まで時間があるので周囲を散策。西村さんが「あしび小屋」を見てみたいというので見学に行ってみる。小屋は何やら足場で囲まれて改修工事中のようだ。改修工事の様子を見ていると中から愛想の良いおばちゃんが出てきて「見学して行って~」と中へ招き入れられる。

小屋は福岡の「しんつくし山岳会」が管理されているもので、改修後は法華院温泉に引継ぐ準備中なのだそう。もうしばらくすると法華院温泉に申し込めば営業小屋としてあしび小屋も一般に泊まれるようになるかも、とのことでした。

広島山岳会だと言うと「坊ガツル賛歌は広島高等師範学校の山岳部の『山男の歌』がベースになっている」と歌の本を出してくれて説明をしてくれる(詳細はWikipedia、YouTube参照)。コーヒーまでご馳走になり、良い話が聞けました。

しんつくし山岳会のおばちゃん、ごちそうさまでした

その後は坊ガツルのテント場を散策し、トイレ・避難小屋を見て回り、平治岳・大船山登山口を確認してテント場に戻る。

坊ガツルのテント場

さて、夕食の時間となるが、いつも吉村さんに食事担当をしてもらうのは悪いので、今回は各自つまみを持ち寄る企画とした。食担の経験も積んでおきたいし・・・ で、まず各自作ってみると、全員キュウリ~。もろかぶりじゃん!

みんな、キュウリ~

まあ、そのあとはコロッケ、豚肉ソテー、とん平焼きといろいろ調理して良い経験ができました。いつも非常食にしていた棒ラーメンが大量に余っていたので、焼きソバにしようという計画にしていましたが、そこまで辿りつくことはできませんでした、早々と撃沈。

豚肉ソテーわさび添え、追加~
〆はとん平焼き~

(6月6日)

3:00起床、5:00出発。昨日仕入れた情報だと平治岳は渋滞するだろうとのことで、平治岳を先に登って大船山を後回しにしようという予定にした。

坊ガツルキャンプ場を抜けて、避難小屋に不要な荷物をデポし平治岳登山口から大戸越に向かう。結果的に坊ガツル~大戸越の道が一番泥々していて、ここを上りに使用したことは正解だった。(下りだと靴が大変なことになると思う)

ぬからないように慎重に足場を選ぶ

6:15大戸越へ到着、ピンクに染まった山頂が近づいてきた。上には既に何十人も人がミヤマキリシマの撮影に勤しんでいる。

ピンクが近づいてくる

大戸越から平治岳手前のピークまでは登山道が上りと下りとで分かれており、渋滞してもすれ違うことなく登って行ける。周囲は段々とピンク色一面に変わって行く。

ネットでよく見る平治岳からの三俣山とミヤマキリシマの風景ショット

大戸越からだと平治岳の山頂は見えずに手前のピークが見えていた。なので手前のピークに到着してやっと山頂が見える。これがまたピンク一色。ミヤマキリシマ咲き過ぎやろ。

あっちもこっちもミヤマキリシマ

7:15せっかくなのであっちこっちで撮影しながらゆっくり目に平治岳山頂に到着。人はたくさんいるので記念撮影をお願いして周囲を散策。遠くの方まで人が行っているのが気になり、せっかくなので行ってみようということで。

平治岳山頂~
人が行ってると少し気になる

8:10さて、人もだいぶ増えてきた。ピンクも堪能したので、下山にかかることにする。大戸越はかなりの人手になっている。これから上ってくる人の方が多いだろう。

8:30大戸越まで下り、そこから北大船山に登り返す。大戸越~北大船山の道も泥々なので、上りで使用した方が良いだろう。足元はドロドロだが、今日は暑くなく蒸してないので調子は良い、ぬかるみを避けながら登って行く。

北大船山へはしばらく急登が続いたあと、平坦な山頂に出る。このあたりもミヤマキリシマが群生している。

北大船山にて

9:30北大船山のピークを踏み、大船山へ向かう。途中、大船山避難小屋があり、覗いてみる。造りは坊ガツル避難小屋と同じコンクリート造で、作られたばかりだろう綺麗である。緊急避難用なので常時は泊まれないようだ。避難小屋から大船山山頂まではドウダンツツジがたくさん咲いている。小さいながら色が綺麗である。

ドウダンツツジ

北大船山~大船山までは最後の急登以外はほぼ平坦であり、土も乾いているので快適ある。最後の急な岩場を登り、10:00大船山山頂到着。(係はこれで九重1,700峰すべてピークハント達成)

大船山山頂にて

振り返ると平治岳、段原、米窪が良く見える。南斜面のみにミヤマキリシマが咲くのも見てとれる。不思議ですね~。

大船山より平治岳方面を望む

西方面には阿蘇山、根子岳のギザギザが見える。今年は何回か九州に来ることが増えそうな予感がするので、それほど余韻に浸ることはなく下山にかかる。

段原まで戻り、そこから坊ガツルへ下山する。段原~坊ガツルへの道のりは下部以外は比較的乾いており、大戸越から下るよりはこちらの下り道の方が良いと思われた。

12:00坊ガツルまで戻り荷物をパッキング、14:00長者原に到着、広島へ。(18:30広島着)

<コースタイム>

(6月5日)

6:00 広島発 → 10:50 長者原→ 12:30雨ヶ池越 → 13:10坊ガツル → 13:25 法華院温泉

(6月6日)

5:00 泊地発 → 6:15 大戸越 → 7:15~8:10 平治岳 → 9:30 北大船山 → 10:00 大船山 → 12:00 坊ガツル → 14:00 長者原 → 18:30 広島着

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