No.4134 武田山~鈴が峰 合宿歩荷トレ・清掃登山 (係)保見


保見

11月17日(日)
参加者:古屋田、安藤、武田、吉村、三谷、平本、兼森、保見

<行動記録>
 今年も武田山から鈴ヶ峰の清掃登山の係を引き受けた。今回は合宿のトレーニングも兼ねており、合宿参加希望者は男子は22キロ、女子は18キロのボッカをしての清掃である。
 土曜の夜、前夜祭と称して武田山憩いの森で乾杯する。翌日に参加できない島本さんも「中津のからあげ」を持って飛び入り参戦となった。
 今回の食当は新人の私と兼森さん。私が考えたのは「豚バラと白菜のはさみ鍋」。これは最近CMでやっていていつか食べたいと思っていた。レシピを見ながら作っていると吉村さんから「家で一度は作ってこい!」とお小言をいただく。兼森さんからは「キムチと揚げ豆腐の甘辛炒め」、大量のお刺身に今回もお腹一杯である。山の話をしながら八幡川と賀茂鶴がみるみる無くなっていく。
「わりゃ~、分かっとるんか~!」とO前先輩が降臨中の吉村さんの声が遠くに聞こえる。
何度か気を失った頃に宴はお開きとなった。

11月17日
 翌朝、私は大町からの出発組みと合流するため大町に移動する。
 8:30に大町を出発し、カガラ山を目指す。午前中に気圧の谷が通過する予定であるが今のところ雨は降っていない。「気圧の谷が通過したら寒気が入って寒くなる」この時期だからこそこの意味がよく分かる。
 大町団地からカガラ山に取り付く。標識が新しくなり、ルートが分かりやすくなっていた。
 武田さんがトップ。いつもながら早くあっという間に離される。一つ目の山で既に体が重い。飲みすぎ?いや、そんなことはない。歳?それはあるかもしれない。いずれにせよ、先が思いやられた。
 武田山山頂で祇園から登って来た前夜祭組と合流し記念撮影。憩いの森からはゆっくり歩いて50分とのことであった。
 火山に向かう途中から雨がパラつきはじめる。雨具装着は各自に任せて先を急ぐ。動いていると暑いが止まると急に寒くなる。思った以上に気温は低いようだ。
 雨は30分程で止んだ。これから寒気が入って寒くなるのかなと考えながら歩く。いたる所でイノシシが地面を掘り返している。昨年はこんなことは無かった。餌が少ないのか。
 12:00を過ぎ、丸山で昼食とする。みかん、チキンラーメン、マーボ春雨スープ、干し柿、チョコレートなどが回ってくる。あー、今回もやってしまった。皆さんに回すものが無いのである。ザックの中にはテントやギア、ロープなど食べられないものは山ほど入っているのだが。
 小屋田さんは自分のペースで歩かれるとのことでここでお別れとなり、武田さんも所用のために己斐峠から下山された。
 ようやく半分。そろそろ疲れが出てくる頃だ。おまけに私のもっとも嫌いな柚木城山が始まる。急坂というわけではないのだがだらだらと長い。果てしなく続く感じである。
 ザックが重い。どうにかならないかとあれこれやっているうちにいい方法を見つけた。両肘を下から抱えるようにすると体が楽になるのだ。腕組みとも腰に手をやるのとも少し感じが違う。荷物が少し上がって固定されるようだ。「これは使える!」と一人ニンマリ。
 淡々と歩みを進め、鬼ヶ城山へ。左に海が広がり始める。やっとここまで来たという感じだ。安藤さんが「途中でやめようと思っとったけど、ここまで来てしもうた」と言われる。仲間が進む中でなかなかやめられるものではない。これも仲間で動く良さか。
 昨年の記録にも書いたが、この頃になるとゴミ拾い用の火ばさみの用途も別物となる。ゴミは視界から消え、火ばさみは「つえ」と化す。
 鬼ヶ城山頂で最後の休憩を取ってゴールの鈴ヶ峰へ向けて出発。最後の上りではスピードの上がらない兼森さんに「みかん!しっかりせえ~!」と吉村さんから叱咤の声が掛かる。
息も絶え絶えに夕焼けで少し明るくなった頂上に到着した。今年も無事に着いた。長かった。重かった。

 今年は8時間半。昨年と比較すると30分余分に掛かっている。ボッカしたこともその要因の一つではあるが、途中の休憩を少し長く取り過ぎたのが一番の要因と考えるとまずまずのタイムではないだろうか。とりあえず、合宿前の第1回トレーニングは成功としておきたい。
昨年以上に登山道の戦利品(ゴミ)は少なく、広島南アルプスを歩かれる方のマナーの良さを感じられた山行であった。

<コースタイム>
大町駅(8:35)~大町団地登山口(8:44)~カガラ山(9:06)~武田山(9:47)~火山(10:59)~権現峠(11:31)~丸山(12:05)~大茶臼山(13:10)~柚木城山(14:22)~315峰(14:40)~沼田料金所跡(15:05)~鬼ヶ城山(15:45)~鈴が峰東峰(16:26)~井口台中学校登山口(16:57)

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