No.4067 広高谷・沢登り


元廣

9月9日(日)
参加者:吉村、川﨑、平本、徳永

6月に大雨で中止した、広高谷を遡行した。広島市内から、取付きの三葛へは、大前さんに教えていただいた、国道488号から三坂八郎林道にぬけるルートを利用した。三坂八郎林道は、対向車さえ来なければ、快適な道だった。また使おう。三葛集落から、広高林道に入るが、適当な駐車地が見当たらず、林道終点まで上がってしまった。先行車が沢支度していたが、平本さんの友人パーティだった(笑) 車2台で来ていたので、1台でF2付近まで下って駐車、入渓する。
天気予報は曇り時々雨、降水確率50%、往路途中で小雨が降り出す。先が思いやられる。しばらくは平凡な沢歩き。水はぬるく、寒さは感じない。30分ほどたつと、小滝が出てくる。樹木の緑色をバックに、水量は少ないが、なめをつたう水流が幾層にも連なり、たいへん美しい。蒸し暑さをしばし忘れる。日本庭園のような風景の中をひたひたと歩くことも、沢登りの大きな魅力の一つだと思う。
十郎衛小屋あたりから、滝が連続して現れる。ほどほどの難しさで、ノープロで直登できる。ルートも技量に応じて選べるので、楽しくないわけがない。F12(?)のチムニー滝でボルダリングして、川﨑さんがぼっしゃんした。F18では、平本さんがスリップしてひやり。吉村さんにお助け紐を出してもらった。F19「核心の滝」は、無難に二条滝の中間にある草付きを登ったが、左滝をトップロープで直登してみたかったかも。F20は、左岸を高巻いたが、易しかったので安心して登れた。大きな滝はこれで終わりなので、長めの昼休憩をとった。天候は薄日がさすほどに回復し、適度な濡れで、暑くも寒くもない、よいコンディションで遡行できた。さすがに泳ぐ気にはならなかったが。
休憩後、すぐに沢を横切る登山道に出会う。靴を履きかえ、下山にかかるが、10分ほど歩くと、登山道が崩壊しており、進めない。崩壊地点から、虎ロープが谷に向けて張ってあるので、それを頼りに下る。下りきった地点から、登山道があるか探してみるが、見当たらない。仕方ないので、沢に下り、十郎衛小屋あたりから、再度靴を履き替え、沢を下る。白い廃車のある山葵の作業場から林道に上がり、16時林道終点に戻った。

「思い通りにいかないのが、沢登りの面白さ」といえば聞こえはよいが、また1時間のアルバイトをさせてしまい、申し訳ない。調べてみると、崩壊地点を下るのではなくて、藪漕ぎして上がると、山葵の作業道に出るようです。崩壊地点から、そのままトラバースできるという記述もありましたが、見た限りでは厳しいような気がしました。崩壊が進行しているのかもしれません。

下山のアクシデントはありましたが、広高谷は素晴らしい沢でした。美しさと登攀的要素を兼ね備えた、大人の遊園地(?)とでも呼びたくなるような感じ。ベテランの方によると、昔はもっとよかったそうですが、現在でも十分に楽しめると思います。

今年の沢は今回が締めになりそう。西中国山地でもまだまだ行ったことがない沢がたくさんあるし、四国や紀州の大きな沢にも行ってみたいしということで、また来年もよろしく~

<コースタイム>
9:30 広高林道・終点~10:00 F2・入渓~12:05 十郎衛小屋~13:00 F20上部・遡行終了 13:40~15:00 再入渓~15:45 廃車・作業場~16:00 広高林道・終点

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