No,3944 春合宿 大峰南奥駆   (係)武田


武田

5月1日(夕)~4日
参加者 福永、髙田
<行動記録>
 1日の夕方、広島を出発。深夜に熊野本宮に着いた。
 2日、タクシーで前鬼車止めゲートまで行き、車道を小仲坊まで歩く。身支度を調えて、登山道に入る。太古ノ辻まで急さかを登る。
 この太古ノ辻からの南奥駆道は、30数年前までは、水場が乏しいこともあり、荒廃していたのだが、新宮山彦ぐるーぷの方達が、生い茂ったクマザサを刈り、登山道・水場を整備し、山小屋を建て、再興していかれたのだ。福永さんが数年前に北奥駆をされた折、その新宮山彦ぐるーぷの玉岡さんと知り合われ、今回も連絡をされた時、有名な行者、吉開賢淳さんが順峰(「じゅんぷ」と言い、熊野本宮から吉野まで修行すること)に入られたと聞いていたそうだ。その吉開行者と天狗山を越えたところでお会いすることができた。ありがたいお話を伺い、記念写真を撮らせていただき、お別れをする。修験道の道らしく、忠実に稜線を辿る登山道からは、鉄塔、高圧電線など人工物が全く見えず、静かな山がうれしい。単独行の登山者と時折すれ違うだけで、大峰の山を独占した気分になれた。
 持経ノ宿からの稜線には、持経千年檜をはじめ、巨木が多かった。しばらく行くと平治ノ宿につく。ここの水場が一番近いと思われるが、それでも、急坂を下って5分かかる。テント1張り、山小屋に2人の静かな夜だった。
<コースタイム>
前鬼車止めゲート6:45―小仲坊7:15~25―二つ岩8:30~40―太古ノ辻9:35~40―石楠花岳10:35―天狗山10:30~40―地蔵岳(子守岳)11:35~45―涅槃岳13:10~30―持経ノ宿14:40~50―平治ノ宿15:50
 3日、昨日のペースを考え、早立ちを決め、2時半に起床。眼下に池原の明かりを見ながら、登る。倶利伽羅岳で日の出を迎える。山ツツジが満開だが、シロヤシオの群落もあるところなので、ぜひ、咲いたところを見てみたいものだ。行者岳をすぎ、笠捨山をめざす。役行者も笠を捨てたという、急坂だが、ここからの眺めはすばらしく、今まで歩いた道、これから行く道、奥駆道が見渡せる。シャクナゲ・コウヤマキが現れると、岩稜に鎖・ロープの連続となる。いろいろな靡もあり、地蔵岳の小さな地蔵石仏にも、吉開行者のお札が供えてあった。
 古屋宿跡を過ぎると、21世紀の森公園があり、車道も入っており、バイクや車の音がうるさい。稚児の森を抜けると、奥駆道も車道に出たり入ったり。展望台の少し先に、「世界遺産 大峰奥駆道」と刻まれた大きな岩の記念碑がある。玉置山からは、石段を下る。玉置神社にお参りし、さて、今夜の宿をと、社務所に訪ねていくと、テント泊はできないとのこと。もう一度違う石段を登り返し、15分車道を歩き、駐車場の端っこにテントを張ることができた。
<コースタイム>
3:50出発―倶利伽羅岳4:45~55―怒田宿跡5:55~6:00―行仙岳6:25~30―P1246 7:45~55―笠捨山8:35~45―地蔵岳9:55~10:10―香精山11:25~35―古屋宿跡12:40~50―横峰金剛14:25~35―展望台13:10~20―玉置山15:30~35―玉置神社16:00
 4日、玉置辻まで下って、大森山を目指す。ガスッていた空も青空を見せ始め、五大尊岳のシャクナゲを美しく見せてくれた。南に下るほど、花が咲き始め、シャクナゲのトンネルは、これまでがんばって歩いて来た、神様からのご褒美と思えた。
 最後の七越峰付近は公園もあり、登山道と車道が入り交じり、わかりにくく迷ってしまったのが、残念だった。熊野川の流れが見えたときは感慨が一入であった。奥駆の最終目的地、熊野本宮まで歩く。石段の登りがいちばんしんどかったが、お礼のお参りをすることが出来たことがうれしかった。
<コースタイム>
4:50出発―玉置辻5:10―大平多山分岐6:05~10―大森山6:30―切畑辻7:05~15―五大尊岳8:00~10―大黒天神岳9:15~25―吹越宿跡10:35~45―七越峰広場11:40~50―備崎橋13:00―熊野本宮13:30

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