10月12日夜~14日 大山(地獄谷~振子山~甲ヶ山)


神庭


<参加者>横山、武田、徳永、川﨑
<行動記録>
土曜夜は遅く広島を出発するため、23時過ぎに日野町黒坂の公園に幕営した。4時間ほど眠って5時起床。車で移動し、一向ヶ平へ駐車して入山する。
以前は地獄谷の吊り橋まで自動車が入るくらいの道があったはずだが、斜面崩壊によって通行止めとなり、ずっと上に歩道が付けられていた。吊り橋から見ただけでも、2年前の洪水で各所が大崩壊しているのがわかる。大学生の長蛇の列を追い越し、大休口から地獄谷へ下る。確かここには堰堤があったはずだが・・・。足元にコンクリートの一部が出ている。崩壊した土砂に埋まって谷が浅くなってしまったのだ。川床には植生など全くなく、岩石や崩壊土を乗り越えての歩きとなった。もちろんキノコの気配などない。谷の両側が無残に崩壊し、最大のところでは100mクラスの崩壊によって堰止湖ができていたと聞いている。最近決壊したらしく、それは見なかった。

駒鳥小屋が近付いてくると、かつての楽しい谷を取り戻した。今夜は何の鍋ですか?と質問があったので、「キノコが具材のスンドゥブ(韓国鍋)です、頑張ってくださいね。」と答えた。さっそく横山さんがナラタケを発見する。振子沢から振子山、野田ヶ山まで成果なく、大休峠までの斜面でラストスパート。食べられるキノコなら何でも採った。今年はホコリタケが豊作で(あまりうれしくないが)、その他ブナハリ、ヒラタケとナメコ少々など収穫し、5人分の鍋具材がどうにか揃った。
テントを二つ張り、水を汲みに行く。しかし水場はわずかしか出ておらず1時間待ちだそうだ。川﨑さんと係は甲川源流部に10分ほど下り、三俣で取水した。ついでにキノコも処理する。小屋ではすでに先輩方が米を炊いてくれていて、さっそく鍋に取り掛かる。スンドゥブ鍋は本来、豆腐がメインであり具材はそんなに入らないのだが、すっかりキノコに圧倒された鍋になった。味噌を足したら美味しくなった。横山さんが「自分で採って、食べたら覚えるねー」と言っていた。そう、食べると植物は覚える。ところで係は間違いのないキノコしか採らないつもりだが、「コレラタケ」という猛毒のキノコがわからない。昨日食べたナラタケと見た目も、出る時期も場所も同じらしく、見分けがつかない。このへんでは中毒の例を聞かないので、あまり自生してないのかもしれない。9時前にはテントに戻って就寝。
翌朝4時半起床、6時出発。今日は甲ヶ山まで行き、そこから甲川へ下って大休峠へ戻ってくる周回コースの予定だ。矢筈ヶ山、甲ヶ山で記念撮影し、これから下る先の甲川源流部を確認する。源流部は迷いやすいところだが、散在している杉の人工林を覚えておくと迷わない。甲ヶ山の岩稜を渡り、標識のところから甲川へ下る。一直線の急降下で楽しくないが、以前より踏まれていた。ようやく下りきった甲川は穏やかで一息つける。ここは苔むした岩と、サワグルミなど背の高い樹木に囲まれた、高校生の頃から好きな場所だ。ゆっくり休憩した。

甲川左岸を50mほど下り、斜面を上がると杉林と杉林に挟まれた幅30mほどの広葉樹林帯を抜け、大きな谷へ降りないように谷の淵に沿って登っていく。途中から明瞭な踏み跡に入り、とても快適に静かな山歩きができる。約1時間で中国自然歩道へ出た。大休峠へ戻り、一向ヶ平へ向けて下山を始める。途中、大山滝に立ち寄ってみた。ここも滝の下流約50mの右岸が大崩壊しており、その影響で2段の滝はほとんど1段になった。まだ係が高校山岳部に入っていた頃に遭難された高見さんは、冬にこの滝のどこを下降したのだろうかと話をして滝をあとにした。吊り橋まで戻り、さあ渡ろうと思ったとき、一人の老人が籠を降ろして立っていた。「道の具合はどうだったかね。」と聞かれて、特に問題なかったことを伝えた。聞くと、この道を大切に管理されているようで、排水のことなど心配されていた。そして広島から来たことを言うと、「高見さんが遭難されて下山したとき、例のみかんと蝋燭は、たまたま直前に、しめ縄と一緒に雪を掻き分けて供えたものだ。」と言われていた。さっき滝で話した20年前の出来事について、まさか現地で当事者に出会うとは思わなかった。たしか、松原さんというお名前だったと思う。横山さんが御礼を伝えた。橋を渡って急登の階段を上り、一向ヶ平で解散とした。

<コースタイム>
13日
5:00起床→6:10黒坂発→7:10一向ヶ平7:35→8:40大休口→11:50駒鳥→13:15ユートピア分岐→14:30野田ヶ山→15:30大休峠(幕営)
14日
4:30起床→6:00出発→6:45矢筈ヶ山→8:05甲ヶ山→9:40甲川9:55→10:55中国自然歩道→11:35大休峠11:50→12:45大休口→13:05大山滝13:30発→14:20一向ヶ平

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