陶ヶ岳・亀山 クライミング


上田(大)

2020年10月17日(土)~18日(日) 係:上田(大)

参加者:横山、吉村、元廣、西村、田野、堀田

リードのロープワークはクライミングのみならず、雪山や沢でも必要な技術である。これからリードをやってみたいという方を山口の陶ヶ岳・亀山へ案内する遠征を計画。係の引出しは多くはないが、2015年~2018年まで山口県で仕事をしていた関係で陶ヶ岳・亀山は馴染みがあり、またクライミングを始めた頃に多くのことを学ばせてもらった。是非みなさんにもご紹介したく案内する。

<行動記録>

(10月17日)

 7:30小雨がまだ残っている中、廿日市に集合し山口方面へ向かう。午前中になんとか雨が上がる事を願いながら車を走らせる。9:00雨はほぼ上がるがまだ岩場は濡れているだろう、少し時間稼ぎのため皆でセミナーパークを見学する。リード壁やボルダー室を覗いて施設を案内する。

9:30そろそろ行けるだろう・・・ということで、陶ヶ岳登山口の駐車場に移動し、装備の準備をして国体ルート取付きを目指し出発。

まだ岩が乾ききってないため、午前中はリードのロープワークに時間を費やす。田野さん、堀田さん、西村さんに支点構築→セルフビレイ→フォロー(セカンド)の確保準備→ロープアップ→フォロー(セカンド)の引上げ...までを平地で各自実践してもらう。 実際に岩場でやってみると道具が足りなかったり、確保器の使い方を忘れていたり、ロープアップを忘れたりすることもあると思うので基本操作は復習することが大切である。

リードロープワークの練習

午後からは実際に登って実践。ずは上田(堀田)、元廣(田野)、吉村(横山、西村)がリードで国体ルートを4ピッチで登る。国体ルートは係がマルチピッチを始めた頃によく練習したルートで、各ピッチの終了点がしっかりしておりテラスも広いので初心者をマルチピッチを教えるには最適なルートだと思う。

1ピッチ目を登る係

1ピッチ目はどこでも登れそうな階段状、2ピッチ目は出だしが少し怖いが手掛かりは豊富、3ピッチ目は少しバランシーな短めのピッチ、4ピッチ目は上部の岩をハンドトラバースする爽快なルートである。

4ピッチ目を登る吉村さん
4ピッチ目のハンドトラバース部

4ピッチ目を登りきると陶ヶ岳の山頂となる。気がつけば晴天となっていた。全員で記念撮影。

山頂から取付きまではサスペンション(5.9)や地蔵左(5.8)などのショートルートを見学しながら登山道を下る。彫り物の地蔵さんの頭を踏んでスタートする罰当たりなルートもあったり。

地蔵の頭を踏んでスタート

さて、取付きまで戻ったら次は選手交代。堀田(上田)、田野(元廣)、西村(吉村、横山)がリードで登る。

リードで登る堀田さん
フォローを確保する田野さん

16:00全員がリードを経験、懸垂下降もやりたいということで今度は懸垂下降で取付きに戻る。2ピッチ目の終了点から懸垂下降をするのにロープの長さが足りるか微妙で50mロープを連結したが、結果的に国体ルートを2ピッチ目から中央に下りると50m連結が正解。左側の米つぶ(5.7)方面に下りる場合はグランドレベルが少し高いため50mの折り返し(25m)で届くことが分かった。今後の参考とする。

懸垂下降で本日の締め

本日の宿泊は美濃ヶ浜海浜公園キャンプ場。陶ヶ岳の近くには千坊川砂防公園キャンプ場もあるが、近年は蹴っても逃げないようなイノシシが接近してくる状況らしく、現地知人より美濃ヶ浜を勧められた。

美濃ヶ浜は最近オープンしたキャンプ場で、水シャワー&トイレも完備され、綺麗な砂浜のキャンプ場だった。海水浴客やサップ等の利用を本来の目的としていると思われるが、今流行りのソロキャンパーが多かった。

朝日に染まる美濃ヶ浜海浜公園

(10月18日)

8:00本日は陶ヶ岳の南隣にある亀山に行くことにする。山頂の趣は陶ヶ岳の方がすばらしいが、亀山の方が陶ヶ岳よりクライミングルート数は多い。

9:20まずは亀山山頂まで足をのばす。昨日泊まった美濃ヶ浜が一望できる。南方向に祠も見え、仁光寺・祠エリアの位置も把握してもらう。

亀山山頂より南を望む

亀山クライミングエリアまで戻り、本日は亀山のショートルートをやってみようと計画。昨晩、オンサイト談議で盛り上がっていた堀田さんが南峰デピュタン(5.8)、上田がアクティブスポーツ(5.?)に挑戦。その後トップロープで皆さん挑戦してみる。田野さんも親指問題を乗り越え、スラブのコツをつかみ難なくスラブ課題を登った。

南峰デピュタンを登る堀田さん
スラブのコツを掴んだ田野さん

最後は広場のダイヤモンドクラック(5.9)を皆で挑戦。隣では地元クライマーが天使の階段(5.10b)を練習してらっしゃる。天使の階段は中間のトラバースが係の鬼門、少し見学させてもらう。さて、ダイヤモンドクラックは足が決まらないと腕がパンプする。その罠に皆さんハマっておられました(^^)v。

ダイヤモンドクラックの核心を越えた堀田さん

係の後に堀田さんもTRで3度目の挑戦の末にダイヤモンドクラックをなんとかクリア。「そりゃ、モッチーもやらんと駄目じゃろ」と横山さんの一声に、元廣さんも発奮。ヘロヘロになりながらもなんとかクリア(゚д゚)!。

ダイヤモンドクラックに挑戦中の元廣さん

そして、13:00本日の亀山もタイムアップ、地元クライマーに別れを告げ下山。いざ広島へ。皆さんお疲れ様でした!

<クライミングエリア>

(陶ヶ岳) 国体ルート

(亀山)南峰デピュタン(5.7)、アクティブスポーツ(5.?)、ダイヤモンドクラック(5.9)

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