野田ヶ山 (係)吉村


吉村

月日:2月10日(土)~11日(日)
参加者:三谷、平本、島本、川本

<行動記録>
3連休で、野田ヶ山付近に1泊、宝珠尾根を経由し元谷で1泊の予定だったが、天候不順により1泊だけになった。土曜日は雨、日曜日は強い冬型との予報が出ていた。2月に雨である。
広島を出発する時にはまだ雨は降っていなかった。途中からポツポツと降り始めた。車中での話題は、ヤッケの撥水力の“無さ”の自慢大会である。そんな話をしながら、雨からの冬型に、それなりの警戒感を抱いていた。
先日、積雪で入れなかった仁王茶屋Pは除雪されていた。雨の中、それぞれ準備に取り掛かる。そして、口数少なく川床へと歩き始めた。大山情報館の温度計はマイナス5℃を表示していた。
足早に行く先頭の三谷さんを追いながら、スキー場を過ぎ川床へ到着する。相変わらず雨は降り続いている。スマホの天気予報では当分降る模様。今日の行動は中止し、ここでテントを張ることになった。これで、野田ヶ山から宝珠尾根を越え元谷に下りることは難しくなった。
ザックやヤッケなどすっかり濡れ鼠である。転がるようにテントに入った。まず、ガスに火をつけ暖を取る。水を作りながら暖かい飲み物で一息つく。まだ15時過ぎである。夕食までいろんな話をしながらのんびり過ごした。
吉村さんの用意してくださった美味しいホルモン鍋を頂き、19時には早々に寝袋に入る。テントを叩く雨の音を聞きながら眠りに落ちる。夜半過ぎ、雨の音が止み、風が出てきた。冷え込んできたようだ。とうとう寒気が入り込んできたのだろう、寒い。予報通りだ。
5時、「ニャ~ォ」と猫の泣き声の目覚ましで起きる。ひとり家においてきた猫のももちゃんのことを案じながら、いつもの朝の行動を開始する。外は5cm位の積雪だ。昨日の雨で濡れたヤッケは乾いていた。今日の行動に支障はない。
今日は野田ヶ山の山頂を目標に、行ける所まで行く計画になった。今日も川本君がラッセルを頑張ってくれる。私も少しだがコツが分かってきた。ガスで見通しは悪く、右側から吹き付ける風で頬が痛い。

 

ブナの並木
ブナの並木

11時頃、野田ヶ山の山頂近くまで来た。吉村さんと三谷さんが判断されて、ここで引き返すことに決定した。帰路は晴れたりガスったり。綺麗な矢筈ヶ山や三鈷峰を見ることができた。強風でトレースが飛ばされているところがあったが、川本君が地形を見ながらルートを探していく。なんだか、逞しくなったなぁ。すごいじゃん。そして、無事川床まで下山し、そのまま仁王茶屋Pへと向かう途中で、風が強くなり寒くなってきた。2泊目の泊地を検討したが、そのまま広島へ帰ることになった。
今回は、雨からの冬型という貴重な経験ができた。今後の登山に生かして行きたいと思う。ご指導いただいた皆様、ありがとうございました。
(記:島本)

<コースタイム>
2/10 仁王茶屋P12:00-川床13:28 川床泊(19:00就寝)
2/11 (5:00起床)川床7:14-11:08折り返し地点(1,170m)11:36-川床14:08-仁王茶屋P16:15

甲ヶ山
甲ヶ山