赤木沢


吉村


日時 9月12日(金)~9月15日(月) 
参加者 平本、兼森、松林
<行動記録>
12日 夜20:30に五日市ICから高速道に乗り、4時間走って菩提寺PAに着く。車内の荷物を整理して車中泊の体制を作り、少しビールを頂いて就寝。
13日 朝5時起床。30分後に出発し、東海北陸道の川島PAで松林君と合流した。立山ICから有峰林道で折立へ。途中の有峰林道入口にある国民宿舎白樺ハイツで、帰りの15日朝の入浴時間を聞くと「10時から」とカウンターのお姉さん。そこをなんとか、広島に帰るのに8時半から入らせてとお願いする。「掃除をしていますがいいですよ。伝言しておきます。」言ってみるものだ。お姉さんが女神のように神々しく見えた。折立で車から降りると冷たい風に秋を感じた。
 折立からの一本調子の登りも、夏と汗のかきようが違い楽に思える。15時?に太郎平小屋に到着。計画書を出しビールを買い込み、テン場の薬師峠まで20分の移動だ。連休の初日とあってすごい数のテントが張ってある。端っこの少し傾斜のある場所を1時間かけて切り土盛り土して、宅地造成をした。夜は冷え込み、薄いペラペラのシュラフは寒かった。
14日 4時起床、朝食抜きで4時30分出発。テントのフライはバリバリに凍り、木道は霜が凍って滑る。 何度かキャーの声を聴いた。1時間ほど下降して沢に出たところで休憩し、朝食代わりの行動食を口にする。
薬師沢小屋のテラスで、沢装備を身に着けてすぐ下の黒部川源流に入渓するのだが、沢支度をしているのが我々以外に10名あまり。黒部川はヘツリ&ヘツリが続く。後ろを振り向くと、皆赤木沢を目指すであろう人の列が続いている。朝日が沢に入り始め、一気に明るくなる。黒部川のヘツリは大したことないと思っていたが、微妙なところもあり結構手ごわい。
渡渉するところで、またキャーの声で振り向くと兼森さんと平本さんが連続ドボン。
赤木沢の出会いはしょぼい感じ。でも遡行するにしたがって明るくきれいな美渓である。赤木沢の名前の通り、赤い滑滝2段20mを超えると、大きな4段の滝が見えてきた。ここで休憩を取り、日本一の美しさにため息をつく。ここは右側の草着きを高巻く。小滝越えを楽しんでいると、30mの大滝が現れた。ここも右側を高巻くのだが、先行4人パーティーがロープを出している。仕方なく抜けるのを見ながら待っていると、後続も来たので4人パーティーの後ろにぴたりと続くと、「練習のためロープを使っています。横からどうぞ先に行ってください。」と言う。ノーロープで木の根っこをつかみながら容易く高巻いた。
大滝を超えると赤木岳を目指して左岸の2つ目の支流に入った。小滝が続いたいたが、やがて水流が途切れ途切れになり、靴を履きかえた。真夏には高山植物が咲き乱れているだろう草原を藪漕ぎなしで赤木岳の右に登山道に出て、終了。北ノ俣岳を超え太郎兵平、テン場の薬師峠までは疲れていたので、長く感じた。
15日 今日も朝食抜きの4時出発。長い下りは私の膝が悲鳴を上げそう。天気もいいし時々休憩を入れながら折立に帰ってきた。後は白樺ハイツで入浴がうまくいくかだ。予定通り8時半に白樺ハイツ受付カウンターに行き、早く風呂に入れるようお願いしていた旨を告げると、「どうぞ」と入らせていただいた。風呂は当然掃除のおじさんがいる以外は貸切状態で、最高でした。
今回の赤木沢はすべて計画通り行動できて、大変満足できる山行でした。これも、2年前の大前さんが亡くなる3か月前に「どうしても赤木沢に行く」べく、太郎平小屋までで雨で中止、昨年も薬師沢小屋までで雨で中止の2回の事があったから、余計に満足感が大きい。そして、赤木沢の源流域で、小石をポケットに入れた。大前さんの墓前にそっと置いてあげましょう。
コースタイム
<1日目>
11:41折立  15:25太郎平小屋15:36  15:53薬師峠泊
<2日目>
04:29薬師峠  04:47太郎平小屋  06:49薬師沢小屋  08:43赤木沢分岐  09:10ウマノ沢分岐  10:35大滝  13:04赤木岳  13:37北ノ俣岳  15:00太郎山  15:21太郎平小屋  15:45薬師峠泊
<3日目>
04:11薬師峠  04:29太郎平小屋  07:24折立

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