蒜山三山 (係)吉村


1月20日(土)?21日(日)
安藤、三谷、平本

<行動記録>
2017年の1月に左膝を痛め手術リハビリで1年を過ごしておりましたので、例会参加は2016年11月の三倉のマルチに参加して以来、1年と2ヶ月ぶりとなりました。
久しぶりの参加で楽しみにしていましたが、年明けからインフルエンザに感染して1週間たてば治ると見込んでいたのが、体力が落ち、免疫力が低下したのか二重感染し風邪も併発。10日たっても咳と鼻水とで例会直前まで寝込んでおりギリギリまで参加すべきか悩んでたら島本さんが体調不良でキャンセルとの連絡…。
私までキャンセルだと直前での計画書の作り替えや共同装備の振り分けが大変かも…と薬で症状を抑えながら参加しましたが気管支がやられていたので、息があがったり刺激を受けると咳混んで皆さまには大変不快な思いをさせてしまい、病み上がりならぬ病み中で参加したのはいい迷惑だったとまずは冒頭でお詫びいたします。
土曜日は気温が高かったためか思ったよりも天気が悪く移動途中は雨も降っていました。安藤さんのヤッケは撥水効果がないらしく雨だったら厳しい状況になりそうな様子、私のヤッケも洗っても汚れは落ちず、撥水効果もだいぶ薄れてきているので「カッパにすれば良かったな…」と車内で話しながら向かいました。幸い、下蒜山の登山口に到着する頃には雨も降っておらず一安心。

下蒜山へ
下蒜山へ

ここ数日の気温上昇で山肌全体も茶色で下蒜山側の登山道もすっかり黒くなって小一時間位は雪を踏むことなく進み、ラッセルを期待していた三谷さんは少々残念そうでした。私は病んだ体に久しぶりの冬山装備がずっしりと堪え、息が上がると咳も出てボロボロの状態で景色をあまり楽しむ余裕なく自分と戦いながら登ってた感じです。それでも視界が開けてくると青空ではないものの上から見下ろす町並みや広がる稜線はそれなりに綺麗でした。雪化粧されていたらもっと綺麗だったのでしょうが、それは又の機会に…。
下蒜山の山頂に着くと一張りのテントがあり、単独で広島から来ているとのことで2、3会話をしましたが、彼が今回の山行中で唯一出会った登山者でした。
下蒜山の山頂なら大山や烏ヶ山も見えるし景色も良くテントを張るには良いのですが、まだ時間が早いとのことで我々は先に進みましたが、雪がグズグズで歩き難いためここからワカン装着、16時頃に適当な場所でテントを張りました。気象条件が厳しければ整地したりするのも大変な作業ですが、気温が高く寒さを感じないのでずいぶん楽でした。テントの中で水を作り、夕食は吉村さんが焼肉を準備していただき、いつもながら山とは思えないメニュー。私は年明けから長く病んで食欲も落ち、加えて味覚障害症状まで出て、美味しく食べれていない日々を送っていましたが、山の空気とご馳走でいつも以上に食べることが出来ました。
夜は雲も無くテントの外に出ると木々の隙間から沢山の星が見えました。もう1台カメラを抱えてこれてたら星空が写せたかな…と少し残念に思いました(体調不良で担ぐ余裕はありませんでしたが…)

上蒜山頂上
上蒜山頂上

翌朝は鶏肉入りのソバの朝食で温まってからテント撤収作業。暖かいとは言え、早朝は冷え込み湿度の多い雪が氷になってペグの回収に少々手こずりました。ワカンの紐も針金状態です。
冷え込んで幸いしたのは、ズブズブと踏み抜いていた雪が締まりワカン無しで歩きやすくなっていたこと。ズブズブの雪だったり、大ラッセルだったら倍以上の時間がかかって上蒜山まで到達出来なかったかも知れません。
日曜も晴れてはいませんでしたが、雲間から日の出や雲海を見ることも出来ました。早朝の色の変化はいつも感動します。
天候は時々小さい霰が降ったり、日差しがあったりでしたが、全般的には曇りで気温が上がらなかったことで雪も緩まず順調に上蒜山の山頂に到達出来ました。上蒜山からは雪が少ないながらも雪庇の張り出しがあり、尾根幅が狭まり木籔が邪魔をする場所などは注意をしながら通過しました。下山口は牧場の真っただ中、牛は下の牛舎の中にいるらしく広い牧場は人気もありません。牧場を横切り、しばらく歩いて道路に出てからタクシーで車の場所まで戻ります。牧場横のスキー場は昨シーズンから営業をやめたとタクシーの運転手さんが言われてました。

体調不良のため個人的に7割くらい「しんどい」で「感動・楽しい・美味しいetc」は3割程度でしたが、実際に行かないと体感出来ないことは沢山ありました。ご同行頂きました皆様、有難うございました。
(記:平本)

巨大ヒラタケ
巨大ヒラタケ