立山周辺・山スキー


吉岡 好英

月日 2005年5月1日~5月5日
<参加者>小泓、宮本(博)、竹本
 4月30日21時40分、ETCを搭載したばかりの、竹本の車で立山に向かう。宮本君は現地集合で大町からアルペンルート経由で室堂へ入り、広島組と合流する。
5月1日 6時頃、立山駅に到着。運良く駅前の駐車場に車を置くことが出来た。観光客は少なく、駅前にはほとんど見かけることはない。バス停で直通バスの乗車券を求めに行くと、「予約していますか?」とつれない返事。今年から一般用の直通バスは出ていないらしい。仕方なくケーブルカーで上がることにする。バスに乗り換え、高度が上がるにつれ雪は増えてくるが、今年の豪雪がウソのように積雪は少ない。雪の大谷も15mと少ない。立山連峰や剱岳も黒々とした岩が目立つ。室堂でパッキングをやり換え、階段を上がっていると宮本君がやってきた。まだ早いのか観光客も少ないような気がする。そんな中、BCとなる雷鳥平に向かう。雷鳥荘から見るテント場のテントの数も少ない。今日のテント設営は雨を予想していたが、なんとか降り出す前に完了した。
コーヒーと行動食をとった後、まだしばらくは雨の心配はなさそうなので、山崎カールから雄山へ向かう。山崎カールのローソク岩直下まで来たとき、パラッとアラレがきた。逃げ足の速い私たちは、即引き返すことをを決定。それぞれは板を履いて滑降開始。雪は腐っているが滑りやすく、アッと言う間にテン場へ帰還。テントに入り、しばらくすると雨足は強くなりだした。夕食を済ませ、早めに寝袋に入る。その頃から雨はたたきつけるほどの強さとなってくる。風もでてきた。深夜には猛烈な風となり、テントが飛ばされるのではと思うほどだった。テント設営時にペグをしっかり埋めておいて良かった。新品のゴアのテントは雨漏りで中はビッショリとなる。
5月2日 風は収まり、雨は小降りになっているが、まだ行動できる状態ではないので、ゆっくりとした朝食とコーヒーで時間を費やす。何とか雨は止んだようなので外に出てテントの確認をする。一部のペグは雪の上に出ている。強烈な雨のせい?かテントの周りは、深いところで1mくらいの穴が掘れている。雨の後はガスがかかるが、10時頃には行動できる状態となる。行動食を持って御前小屋に向かう。下のほうを見ると雲が広がっているが白山もよく見え、天気は回復の様相をみせている。明日からが期待できそうだ。スキーを持って少し下り、板をつける。コースは雷鳥坂をそれぞれが思いのコースを取って滑降し、テント場へと帰る。テントはさらに少なくなっている。
5月3日 空は雲ひとつない快晴だ。真砂岳から雷鳥平に延びている尾根(大走り)をシールをつけて、天気が良いので写真を撮りながらゆっくりと登る。一の越の向こうには槍ヶ岳も見えている。稜線に近づくと、風が出てくる。真砂岳頂上はカリカリの雪だ。別山よりの鞍部まで下りて板をつける。スタート地点は少し傾斜はあるが、広い斜面なのでどこからでも滑降できる。小さいターンや斜面いっぱい(たぶん三分の一もない)使った大きなターンを繰り返しながら滑り降りる。少し下りては滑ってきたシュプールを振り返る。真っ青な空と白い雪、そして周りの黒い岩のコントラストがキレイだ。みんな興奮気味で写真を撮っている。さらに滑降と休憩を繰り返しながら下りていく。沢が狭くなった辺りからデブリが現れ、滑りづらい。それでもスキーは履いて下りると真砂沢出合いに到着。出合いの剣沢雪渓上で大休止。
ここから剱御前小屋まで4時間の登りが待っている。シールを付けて長い登りの開始だ。長次郎の出合いは小さいがデブリがある。熊岩や三ノ窓もよく見える。時間があれば少し覗いてみたかったが、次回にとっておくことにする。平次郎谷の出合いからは剱岳頂上がすぐそこに見える。シュプールも何本か見ることができる。ダラダラと続く沢を登り続け、やっと17時、剱御前小屋に到着。
雪がガリガリになる前に下りたいので、休む間もなく滑降開始。吉岡は雷鳥沢右岸の尾根へ、小泓君は雷鳥坂からさらに東寄りにコースをとる。少し遅れて滑降開始した宮本君、竹本さんは小泓君と同じコースをとっているのがテン場から確認できた。
5月4日 今朝も快晴で雲ひとつない。山崎カール滑降を予定して、一ノ越を目指す。とにかく暑い。しかし一ノ越に着く頃から風がでて、肌寒さを感じる。予定を変更して、雄山谷を滑ることにする。雪が少なく、末端までの滑降は諦める。広い斜面をそれぞれが好きなコースをとって下りてくる。登り返すので適当なところで止める。大きな岩があるところまで下る。時間にして、休みながらでも10分。再度シールを付け登り返す。ちょうど1時間で一ノ越へ。小休止の後、雷鳥平のテント場へ。10分くらいで帰る。遅い昼食の後、テント撤収し、最終バスの時間を気にしながら、重い荷を背負い、室堂ターミナルへ。
宮本君はアルペンルート経由で扇沢へ。そこから車で藤沢へ。あとの3人は立山駅から車で亀谷温泉で山の垢を落とした後、富山に出て食事。22時高速に入り、広島には5月5日6時に帰る。
お疲れ様でした。

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