空木岳(中央アルプス冬季登山)


空木岳

2020年1月11日(土)~2020年1月13日(月) 係:吉村

参加者:安藤、上田、西村

厳冬期の中央アルプスを縦走する計画として、当初は千畳敷~檜尾岳~空木岳を予定していた。しかし年始に「駒ヶ岳ロープウェイは故障のため当面運休」というニュースが飛び込み、空木岳へのピストン登山に変更することとした。

<行動記録> 1月11日(土) 朝8:30、予定通り「駒ヶ根高原スキー場駐車場」に到着。駐車場に雪は見当たらない。 9:00、駒ヶ根高原スキー駐車場を出発。林道には雪は見当たらなかったが、「タカウチ場」を過ぎると少しずつ地面が少しずつ白くなっていった。

林道終点登山口

11:50、「池山小屋」に到着。少し休憩をし、ここから山の奥へと入って行く。徐々に雪が増え、傾斜がきつくなってきたところでアイゼン装着。ここからが今回の核心である急登の「大地獄」やルンゼ地帯のトラバース「小地獄」が待ち構えている。 14:30、「大地獄」を通過する。かなりの高低差を一気に登った。ザックの荷物が重く、「まさに大地獄!」であった。大地獄が終わるとすぐに小地獄へ突入、幸いにもトレースがしっかりと残っている。バランスを崩さないように、アイゼンを引っかけないように、慎重に。いったい何箇所トラバースがあるのだろうかと思っていると「迷い尾根」に出る。 16:10、「ヨナ沢の頭」に到着。斜面の雪を切り出しテントを張った。 雪で水を作り夕食を取る。翌日の天気は12時以降は崩れるだろうとのことだったが、9時までならアタックできそうだと確認し就寝。

小地獄

1月12日(日) 6:00、テントの外に出ると風はあるが空には星が見えた。空木岳を登頂しテント場へ昼までには戻ってくるという予定で出発した。 7:15、森林限界を越えると正面に空木岳が見えてきた。右手には今回縦走予定だった木曽駒ヶ岳~檜尾岳、振り返ると南アルプス連峰、八ヶ岳連峰が一望できた、ここで記念撮影。高度を増すごとに風はどんどん強くなっていった。

中央アルプス_木曽駒方面

8:00、「駒石」という大きな岩を通過し、山頂方面へと進んでいくが、風はさらに強くなってきた。午後からはまた小地獄や大地獄を通過して下山しなければならない。天気もこれから崩れてくることを鑑みて、8:50、「撤退」の判断が下った。振り返ると先ほどまで見えていた南アルプス連峰も黒い雲に覆われていた。空木岳付近でも雪が降りだし、我々の今回のピークは「駒石」とし下山することした。

駒石

10:30、泊地「ヨナ沢の頭」まで戻り、テントや装備の撤収。下りの小地獄は斜面が利き腕の逆の左側となるため、念のためハーネスを装着。小地獄のトレースは新雪で消えていた。先頭が足場を固めながら慎重に進んだ。大地獄も同様に緊張感のある下りだった。

大地獄

14:00、「池山小屋」に到着、避難小屋を偵察。 16:20、「駒ヶ根高原スキー場駐車場」に到着。

<コースタイム> 1/11 09:00 駒ヶ根高原スキー場駐車場発 → 10:30 林道終点登山口 → 11:30 タカウチ場 → 11:50 池山小屋 → 12:45 尻無 → 14:30 大地獄 → 15:00 小地獄 → 15:20 迷い尾根 → 16:10 ヨナ沢の頭(泊地) 1/12 06:00ヨナ沢の頭(泊地)発 → 08:00 駒石 → 08:50 駒石付近(撤退)→ 10:30 ヨナ沢の頭 → 12:00 小地獄・大地獄 → 14:00池山小屋 → 15:00 林道終点登山口 → 16:20 駒ヶ根高原スキー場駐車場着

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