田部戒自さんシリーズ第1回 武田山~火山~宗箇山


宮重 直子

1月23日(日)
参加者:横山、山本(文)
 この冬は冬眠するはずだったのですが、当会の先輩、田部戒自さんが「広島市の山を歩く」という本を出版され、その本を頼りに市内の山を歩いてみようという企画がもちあがり、おちおち休んでいられなくなりました。そんな訳で、記念すべき第1回目となったのです。
 あいにくの雨。しかし天気は快方にむかっている。うっとうしいのはそう続くまい、そんな気持ちで古市橋駅に集合した3人は傘を片手に歩きはじめた。武田山といえば、下祇園であるが、今回の集合は古市橋。1駅可部よりの駅である。祇園北高校の裏から明るい尾根伝いに馬返しへ、ここでメインのルートと合流した。下から見ると、頂上付近は白くなっていたが、御門跡を過ぎた辺りからうっすらと雪が積もり、雨も霙に変わった。一息で頂上に着き、証拠写真を撮る。上りは汗をかいても、立ち止まればやっぱり大寒。そそくさと頂上を後に、火山へ向う。一寸アルバイトしてから縦走路へ。高速道路のようないい道。しかし今日はしけった雪が餅のように靴底にひっついて、しかもそれは落葉の上で、見事に腰がひけるのであった。2年間かけて治してきた右膝の、リセットボタンを押してしまいそうで、自然とペースダウンとなる。縦走路も標高が低くなると、雪が消えるが、火山の頂上は真っ白だった。ここでも証拠写真をとり、軽く腹ごしらえ。本日の最高標高とあって、寒い。話もそうそうに、次を目指す。目指すは宗箇山。そこで昼食にしよう。さっさと火山の頂上を後にして、下り始める。木々の間から、いきなり造成中の春日野団地が目に入ってくる。権現峠には、権現神社があり、登山ノートが置いてあったので、嬉しげに名前を記入する。山本に下りる道は団地造成のため、通行止めのようだ。稜線の縦走路はよく歩かれているようで、とても歩きやすい。丸山の手前の尾根を山本方面に下る。更に尾根を下ると、尾根上の道と山本側へ下る道とに別れる。地図上の破線は山本側に伸びているので、そちらに下る。宗箇山へ行くには一旦車道を横切るのだが、山本団地に一旦下り、また登り返すつもりだった。少し下ったところで、横山さんが、送電線の巡視路を通ってみてはと。もう一度地図を見てみる。山本に下りると三角形の2辺、送電線は三角形の1辺。採用。さっきの分岐まで登り返し、未知のルートに突入。が、道はしっかりついており、とても中電工の社員だけが使っているとは思えない。程なく車道に出、最後の登りに備えて軽く腹ごしらえをする。登口を少し探したものの、軽トラが入っていくようなしっかりした道を見つけ、予定のルートに合流した。送電線に沿って稜線まで登り、少し怪しげな稜線の道を進むと、見慣れた宗箇山の頂上に出た。証拠写真を撮り、遅い昼食をとる。ここで、今日初めて他の登山者に出会う。三滝寺の神様に今日の無事のお礼を言って、横川駅まで歩く。最後のメニューだったセロでのクライミングは各々の家庭事情により中止となり、横川駅で解散した。
 それぞれのピークは踏んだことがあるものの、田部さんの資料をもとに知らない道を繋げてみました。そして、つくづく、自分がいかに頼りないかよーくわかりました。まだまだシリーズ続けます。
コースタイム
古市橋駅8:30~武田山9:35~火山10:50~宗箇山13:55~三滝寺15:00~横川駅15:40

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