春日山と地倉沼


吉岡 好英

参加者:13日-岡本、亀井、吉岡  14日-岡本、小泓、亀井、吉岡
 
春日山と地倉沼散策
 7月11日、岡本から「急ですが、13日と14日で春日山、広見山の調査に行こうと思っています。」とメールが来た。玉峰山に行ったとき話は聞いていたので、前日早めにヒュッテに入り網戸の取り付けをするのを兼ねて参加する旨の返事をしておく。亀井がブータンから帰り、家にいるので様子を聞きに行ってみる。後遺症もなく元気そうだったので、岡本の調査山行に同行しようと誘うと二つ返事で参加するという。12日午後、迎えに行き恐羅漢へ向かう。大雨の影響を心配していたが何の問題もなく恐羅漢へ入ることができた。さすがに標高960mの恐羅漢・牛小屋高原ヒュッテは涼しく爽やかである。2日分の水や食料を運び込んだ後、草刈りをしていると岡本もやって来た。2Fバルコニーへの扉に網戸を取り付けは説明書を見ながら何とか終了。その間、ご飯を炊く準備をしておく。網戸はキレイに取り付けることができた。18時過ぎから炊いておいた松茸ご飯で夕食を済ませる。食後は録画しておいたカラコルム・シスパーレ登攀の映像を鑑賞。1983年、アシールの遠征の際、BCから毎日見上げていた山なので懐かしく見ることができる。23時前、「明日は匹見の春日山へ行きます。7時30分には出発します。」と岡本。各部屋に分かれ就寝。
高齢者3人は目覚めるのが早く、5時頃には起きてきた。コーヒーを淹れ、朝食は昨夜の残りのご飯と味噌汁。7時過ぎには出発できた。3人はムラーノに乗り込み大規模林道からR.191にでて益田方面に車を走らせる、「道の駅匹見峡」まえ三叉路から県道307で匹見に向かい、国道488に入ると右折してしばらく走る。さらに県道172に入り春日山登山口の標識が見えたら林道を遡っていくと春日山登山口の看板があるところに到着。林道はしばらく続いているが車は入れない。しばらく林道を歩いて登山道に入る。登山道は良く整備されており歩きやすい。頂上まで1000m、500mなどの標識も設置されている。爽やかな空気の中、のんびり登っていくと、やがて頂上の春日大明神の鳥居が現れる。鳥居は塩ビパイプ?で作られているようで、色もそのままで味気ない。小さな祠は相当古いものかと思ったが、昭和29年に建立されたものであった。毎年8月5日はこの地で催事が催されるようで子供神楽も奉納される。山頂から少し先は展望がきき、東から南方面は開けており恐羅漢山や冠山などが見える。祠の前でノンビリして下山開始。1時間弱で登山口に帰る。今夜も牛小屋高原ヒュッテなので「道の駅匹見峡」前にある美濃地屋敷に寄ってみる。入館は無料。昭和39年まで住まいとして使われていたようだが、その後は匹見町(現在は益田市)に寄贈されたようだ。個人でこれだけの屋敷の管理は大変だろう。ヒュッテに帰った後はドローンの練習(岡本)。メールをチェックすると小泓からも届いていた。電話を入れると美和から帰ったそうだ。亀井や岡本と恐羅漢にいると言うと「今から恐羅漢へ行きます。」と言う。夕飯の支度をして待っていると19時過ぎに到着。昔話と年寄りの病気自慢?で話が弾む。明日14日は調査登山で広見山の予定だったが、匹見から広見林道の登山口への国道488は匹見峡レストパーク先で2011年から通行止めとなったまま。そこから広見林道入り口のヘアピンカーブまで8kmもある。吉和からなら入れるだろうが、吉和支所に聞いてみると島根県側の様子は分からないと言う。益田市匹見支所に聞いても調査もしていないようだ。今回の広見山はガイドブックの下調べで、島根県の山なので登山口へ入るのも島根県から登山口に入れないということで掲載は諦める?ことになった。代わりに4月に調査した青野山近くの地倉沼の写真を撮りに行きたいけど、どうする?と聞いてきた。山でなく沼? あまり気乗りはしなかったが、何もしないより良いかと思い付き合うことに。7時30分ころ出発として就寝。
14日 年寄り4人、目覚めは早い。朝食を済ませナビを津和野・青野山駅に設定して、それぞれの車で出発。小板に一台の車を置いて2台で青野山駅に向かう。路上の広い場所に駐車して地倉沼への林道を歩く。山陽側ほどではないが、やはり大雨が降ったのか林道の中央は深さ30cmくらいえぐれ、埋められているポリパイプ(水道用?)がむき出しになり、その溝には勢いよく水が流れている。林道にはところどころ地倉沼の標識があり、近道もあるようだが林道を進んで行く。1時間ちょっとで地倉沼に到着。休憩用のテーブル、椅子が設置されている。少し休んで時計回りで沼の周辺を歩こうと出発するが、小道は少し先で水没。引き返し、今度は反時計回りで行かれるところまで行ってみようと再出発。千倉大権現への鳥居が幾つも立っているが、千倉大権現はパス。その少し先から沼への道を少し下るが、ところどころ木道(丸太)となっているが、かなり腐っている。木道を外れると水に濡れるか、泥だらけになるかなので慎重に歩く。なんとか半周するがその先はよく分からない。道が浸かっているところは少し巻くようにしながら進む。最後尾を歩いていると足下に太い長い生き物が勢いよく動いてきたので思わず大声が。すぐ前を歩いていた亀井に踏まれビックリしたのだろう。知らずに踏んだ本人は後からビックリ。この沼は雨などで水位が大きく変化するのだという。たぶん今回の水位が最高かもしれない。水面からハンノキが立っており、湖面は波がなく逆さに映ってキレイだ。上高地から明神への梓川右岸を彷彿する。足下が悪いので下を見ながらの歩行となる。見たくないものを見たりしながらも何とか沼を一周できた。この沼は青野山火山群の地倉火山が噴火した際、溶岩が谷をせき止めてできた堰止湖だそうだ。林道を下山中、山肌からゴーと音が聞こえる場所がある。すぐ下方には滝があり、この水は沼から地下を流れているらしい。滝はかなりの水量だ。1時間弱で出発地の駐車した場所に帰る。国道9号線添いの「道の駅シルクウェイにちはら」に寄って昼食。ここで9号線で松江に帰る岡本と別れ、国道9号線から国道488で匹見経由、さらに国道191にでて車を置いている小板まで帰りました。今日の地倉沼、行く前は「どーでもええ」と思っていたけど、見る価値はあったね。岡本、ありがとう!今度行くときは湖面上から岸辺で沼を見る人物を撮ろうや。

コメントを残す