振子沢滑降


吉岡 好英

 武田を横川駅北口で乗せ、大山に向かう。久しぶりの大山で、生山を過ぎた辺りで、道路をダムの方に入ってしまった。米子への標識もあったのでそのまま走る。
いつものバス停では、先発組みはすでに出来上がっており、遅い夕食の後寝る。
翌朝は5時頃、起床。時間があるのでコーヒーを焙煎し飲む。大山寺へ移動し、登山の準備にかかる。大山の稜線が白く輝ききれいだ。空模様を気にしながら出発する。下宝珠越から宝珠尾根に取り付き、ユートピアを目指す。主稜線への斜面はクラストしているが、靴を蹴りこみながら上る。勝間ケルン近くからは武田、柳原、吉岡はアイゼンをつける。大前はアイゼンを忘れたらしい。硬い斜面のトラバースを避け、稜線へ直登する。ユートピアの避難小屋で大休止。ワカン組の神庭と柳原は駒鳥小屋まで先に下る。フリートレックを履いて、振子山への尾根上をしばらく下り、振子沢へ入る。テレマークスキーヤーが最上部から滑り降りるのが見える。沢の真ん中で一休みしているところまで滑り降りる。単独で来たと言っている。恒さんは避難小屋からすぐに沢に入り、滑り降りてきた。武田も後についていたが、思うように滑ることが出来ず、相当苦労しながら滑り(転びまくりながら)下りてきた。靴のせい?沢の真ん中辺りに気持ちよく、シュプールを描きながら滑り降りると、神庭たちは駒鳥小屋下で我々を待っていた。ここから鳥越峠へツボ足で進むが膝上まで埋まり、思うように歩けない。板にシールを付け、板を履く。これだとまったく埋まらないので楽に上ることができる。恒さんは昨夜の酒の祟りかゲーゲー吐いている。鳥越峠で小休止の後、恒さん、吉岡はシールを外した板を履く。武田はスキーを諦め、歩き組と行動を共にする。鳥越峠からは短いが急斜面だ。すぐに緩斜面となり、先行者のシュプールを辿り、思い思いに木々の間を抜けながら、のんびりと滑る。ほどなく奥大山スキー場から少し鍵掛峠寄りの道路に出る。
今回は宝珠尾根から上がったが、長い板だとチョット厳しいかもしれない。以前から振子沢は滑ってみたいと思っていたが、おもしろいコースだった。次回は長い板で、振子沢最上部から滑りたいものだ。

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