恐羅漢スキーツアー  2月21日~22日


吉岡 好英

<参加者>石田、久保(京)、名越、小泓、溝手、中島
 明神橋付近で無線機から小泓のコールが聞こえる。どうも恐羅漢・牛小屋高原ヒュッテには大山に行っているはずの名越もいるようだ。石田さん、久保さんもすでに山小屋に入っておられ、炊事場の水も出るようになっていた。やはり炊事場外のホース継ぎ手が外れていたようだ。さっそく係りの持参した殻付き牡蠣を焼いて宴会の二次会?が始まる。しばらくして溝手、中島もやってくる。外は春二番?の影響で強い風が吹きまくっている。明日の天気を気にしながら、いつ終わるかもしれない宴会に見切りをつけ、係りは早めに床に入る。
22日、どうせ朝から雨だろうとゆっくり起きて、外に出てみると相変わらず風は強いが、雨はまだ降っていない。早々に朝食を済ませ、今にも降りさしそうな天気を気にしながらもツアーを決行することにする。ツアーには名越、小泓、溝手、中島と係りの5名。名越、中島は初めての本格的なツアー参加となる。さっそく山小屋前でシールを付け出発。10mも歩かないうちに溝手がフリートレックの異変に気づく。シールを付けているにもかかわらず、後ろに下がるのだ。何のことはない、シールを反対に貼り付けているのだ。バーカみたい! 少ないゲレンデのスキーヤー、ボーダーたちを横目に立山尾根を気持ちよく登る。夏道を忠実に辿って頂上へと向かう。ガスがかかっており、見通しはきかないが何とか天気はもちそうだ。頂上では三好さんに手を合わせ、ダイドコロ原への滑降の準備をする。雪はメチャクチャ湿っており、重いがそれぞれが思いのままシュプールを描きながら滑る。少し下りると視界も開けて、見通しが良くなってくる。広い斜面を立ち木をよけながら滑る醍醐味は爽快である。気をつけながら下りても右により過ぎてしまう。適当なところでコースを修正しながらダイドコロ原に到着。手前で小泓は雪の下の小川にはまり、“靴の中まで水が入った”と言っている。ダイドコロ原で小休止し、再びシールを貼り付ける。ここから約40分、林道を歩くがところどころ雪がなく、スキーを脱がねばならない。何度かこれを繰り返し、稜線への登山路へ取り付く。取り付きからは20分くらいで稜線へ出ることができる。稜線に出ると恐羅漢方面へ少し登り返すと、杉尾根への目印になる枯れた大きな立ち木がある。ここでシールを外し、滑降の準備をする。大粒の雨が落ちだしたので、雨具のお世話になる。最後の下りとなる杉尾根の木立(ブッシュ)の中を下に見える杉林を目指し、滑り降りる。杉林を抜けたところの登山道を右にとり、山小屋へと帰る。しばらくの後、大雨となる。エカッター、帰った後で。雪が重くて、疲れた~。腹へった~。
ミノルちゃん、中島君、スキーツアーデビュー、どうだった?
スキーは斜面を滑り降りるだけでなく、シールを併用すれば急斜面でも登ることができます。大正から昭和にかけてはスキーが多く使われていたが、最近の山ヤはほとんど使っていないのが現状だ。もっと登山に取り入れると、面白い山行ができるだけでなく、使い方によってはスピード化が図られのではなかろうか。使い方しだいではロシニョールのフリートレックはワカンよりも楽しく扱え、スピードアップにつながります。もっと利用しましょう。せっかく買ったアナタ、宝の持ち腐れですよ!

牛小屋高原ヒュッテ(8:50)—(10:10)恐羅漢山—(10:50)ダイドコロ原—(11:50)林道終点—杉尾根上部(12:30)—(13:00)牛小屋高原ヒュッテ

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