広高谷 改め 窓ヶ山


元廣

6月17日(日)
参加者:川﨑、平本、徳永、兼森、島本

前日は土クラ、大雨の天応でびしょ濡れボッカ。帰宅後シャワーを浴びて、人心地つくと、さて明日はどうしたものか。アメダスで確認すると、匹見方面はそこまでは降っていない。無理すれば行けそうな気もするが、大事をとって沢は中止と決める。室内壁に切り替えることにして、大前さんと安藤さんに沢中止の連絡を入れる。リード壁があるので、CEROに行こうと考えたが、明日は国体予選で一般利用は制限されるとのこと、ついてない… 天気予報では、明日は曇り後晴れ、好転しそうなので、望みを託して、窓ヶ山に行ってみることにする。窓ヶ山のスラブは、南に面し、かなり雨が降っても、少し風が吹けば、たちどころに乾いてしまう、ありがたい岩場である。朝早いとまだ濡れている可能性が高いため、1時間ずらして、憩の森駐車場に10時集合とした。

当日は曇り、湿度が高く、皆、アプローチで汗だく、サウナ状態である。さて、第二スラブに着くと、所々濡れてはいるが、何とか登れそうである。リードは気持ち悪いので、トップロープで登ることにする。皆勤トリオに、トップロープのセットをお願いするが、三人とも「?」といった表情を浮かべている。「歩いて、終了点まで上がって」と言うと、「えー、歩いて上がれるんですか」だって。知らなかったのね、というわけで、係とトリオで上がって、3本のトップロープをセット、ラッペルで降りてもらった。セットに1時間半程かかってしまったが、例会なので、よしとする。

「秋桜 5.9」「楽しいピクニック右 5.10a」「お花見に行こう 5.10b」「ミレニアム・スーパークラッシュ 5.10c」
4本のルートで、一日楽しんだ。昼過ぎから、晴れ間がのぞき、陽がさしはじめ、クライミングにはよいコンディションとなった。暑かったけど。
島本さんは、初ビレイということで、ビレイのイロハを学んでもらった。
上記ルートは、初心者にとって、取り付きがけっこう難しい。係は、離陸できないと、モチが萎えてしまうタイプなのだが、新人二人にはその心配はなさそうである。しつこくトライし続ける姿に、昔の自分を思い出したりして。長く、しつこく続けていれば、いろいろ楽しくなりますよ、思ったりするのであった。
皆勤トリオは、放っておいても、貪欲にどんどん登っていくので、もう後はうまくなるだけである。これからはリードする機会も増えるだろうから、安全に登っていく技術を身につけていくステップにさしかかっているとみた。
梅雨の合間に登れて、よかったということで、17:30解散とした。

新人さんから、技術書は何を読めば?と質問があったので、考えてみた。
「全図解 クライミングテクニック」堤信夫(山と溪谷社)
基礎的なことが、わかりやすく書かれている。最初の1冊によいと思う。
「最新クライミング技術」菊地敏之(東京新聞出版局)
そこそこ登れるようになったら、理屈を知りたくなる。癖のある文体に好き嫌いは別れるが、定番書。
「生と死の分岐点(続編もあり)」ピット・シューベルト(山と溪谷社)
山岳事故大全。いちおうクライマーのバイブルということになっている。

クライミング技術は、常に進歩しているので、現在では正しくないと判断された記述もありますが、読んでおいて損はないと思います。絶版になっている本は図書館で借りてね。

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