奥多摩一之瀬川 大常木谷遡行


宮本 博夫

日程:2014年8月15日~16日
参加者:坂口、宮本
←千苦の滝にて
<行動記録>
2本目です。夏休みは御嶽山の沢を計画したが、天気予報がずっと良くなくてあきらめて比較的天気のよい山梨県で急遽計画し直し。思えば2年前の夏休みもこのパターンだった。私と坂口さんの宿命なのか? どこがいいかと坂口さんと相談していたら、大常木谷とのリクエスト。私は昔(2002年6月)菅野さんと行ったことがあるので、さほどの興味も持たなかったが、久々に行ってみたらとても良い谷でした。

14日前夜は現地までの移動し、丹波山村の道の駅に泊まる。丹波山村までは峠をいくつも越して遠いのでめったに来ないところだが、今年はなんと3回目だ。
8月15日朝、入渓地点の一之瀬川林道に移動する。まず一之瀬川本流に降りて、本流をしばらく下降して、大常木谷に入ることにした。林道を歩けば5分10分の距離だが本流を下ると多少の小滝みたいなものも出てきて大常木谷出合いまで1時間くらい。途中釣り師と2度遭遇するが、いずれも気のいい人達だったので助かった。
大常木谷に入ると当たり前だが水がきれいで岩床の縞模様が美しい。やはり一之瀬川本流やさらに下流の丹波川本流は生活排水流入で少し濁っている。まず淵と滑滝。淵から滝に上がるところが流木に背中を押さえこまれて上がりにくい。次に「五間の滝」、周囲は高い壁に囲まれて格好良し。一見厳しそうだが、取りついてみると簡単だ。次に「千苦の滝」25m。巻き道が切れ落ちていて要注意だが、Fixロープがあって安心である。次は「山女淵」、少し泳いで通過。次いで「早川淵」、楽しく通過。この辺まで谷は大変深いゴルジュ地形が続き、その中に淵、小滝、滑床が続いてとても楽しい。次は「不動の滝」、上段の釜が特大。少し立っているが登れる。この先、多段滑滝を過ぎると平凡な流れとなり、しばらくで会所小屋跡。ここに大常木林道(小路)が横切っている。今日はここに泊まる。

翌16日、大常木林道を通って、竜喰(りゅうばみ)谷を横切って、二ノ瀬に下山し、車道を歩いて駐車地に戻り終了。今回は真夏のせいか、泳ぐところが予想外に多かった。前回は泳ぎを避けて巻いたところも登ったのだろう。充実した遡行内容となった。
大常木林道は登山地図や地形図には全く記されていないが明瞭で、分かれ道には何の標識もないが常識で判断できる。しかし山腹をずっと巻いていくのでとにかく長い。下山に5時間もかかってしまい、遡行時間に対して長過ぎる。大常木谷は遡行価値の高い良渓と思うが下山の長さだけがネック。前回は竜喰谷を下降したけど、そこまでも結構長い。

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