奥多摩 日原川 唐松谷遡行(個人山行)


宮本 博夫

日程:2011年6月18日~19日
参加者:菅野、坂口、宮本
←写真:ツルツル滝に挑戦

<行動記録>
 関東支部(自称)よりお邪魔いたします。今回は奥秩父の東ノ滑沢の再訪を計画したが、土曜雨天のため、奥多摩の日帰りの沢に計画縮小。日原川小川谷・滝谷を予定するものの、現地に行ってみると林道通行止めで、最終的に唐松谷を遡行することになった。

18日、中央線高尾駅で菅野さん、坂口さんと14時半に待ち合わせる。坂口さんは茨城の東海村より遠路遥々の参加である。途中で食糧、酒を仕入れて奥多摩の更に奥地に向かうが、東京都だとは信じられないほどの山深いところであった。当初目的の滝谷は日原鍾乳洞のところで小川谷林道が通行止め。その先物凄い断崖絶壁の下を道が通っているが、東日本大地震以後、落石危険で通行止めになっていた。仕方なく唐松谷に行き先変更することにし、西に折れる日原林道に入る。こちらもすぐに通行止めになってしまうのではと心配されたが、入山地点まで無事到達し、雨の中テントを張って、お互いの地震体験など語りつつ小宴会をした。

19日、雨はあがっているが、著しい曇り。出発して大ダワ林道という登山道を日原川本流谷底まで下って吊橋を渡り、唐松谷に入る。水量が多くて渓谷の規模はそれなりに大きい。小滝はたくさんあったが、この沢で目立つものは3か所だった。まず、野陣ノ滝15m。下段が立っているがホールドはしっかりしており、残置スリングにも助けられて登れる。上段は斜滝でぬめり気味だが易しい。次に大滝2段12m。これは登れない。左岸を予想以上に大きく巻かされて小尾根を伝って最後は短い懸垂で沢に下りる。その次、3段6m。2mほどの3段目はツルツルに磨かれた壁を微妙なフリクションで登るのが面白かった。その他、赤石沢を彷彿とさせるようなエンジ色の岩があちこち転がっているのが印象に残った。平凡になってきた頃に左岸側すぐ上を通る登山道に出て下山し、高尾駅で解散した。

奥多摩の沢は日帰りコースが多いが、その割に渓谷の規模は結構大きく、水量多くて岩はよく磨かれ釜の発達もある。滝登りは多くても釜などほとんどない荒削りな感がある丹沢に比べると、だいぶ渓谷らしい感じがする。私にとっては目の前の丹沢を通り越して、遠方まで行くというのだけが難点である。(ずっと下道で距離の割に時間がかかる)

<コースタイム>
駐車地出発7:20~唐松谷遡行開始8:00~野陣ノ滝の上部10:00(休憩)~
赤石窪上登山道13:00(休憩)~駐車地点帰着15:00

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