天応アイゼントレーニング


松林

7月23日(土・夜)~24日(日) 係:松林
参加者:吉村、三谷、川本
<行動記録>
 夏合宿に向けて、夜間アイゼン歩行のトレーニングを天応ですることになった。
 深山の滝の駐車場に18時に集合し、準備をして烏帽子岩山へ向かう。車道からの入り口で川本くんが「良い自然歩道じゃないですか!」と言うが、その2分後、左手の沢を横切る際に、上の車道から落とされたゴミが散乱しており、早々に発言撤回する。日暮れ前の野外活動センターには散歩中の夫婦がいて、少し目が気になったが、構わず進んで“良い自然歩道”に入る。夕方で、上から日が射してない。という条件だが、登りとなると想像以上に暑さを感じる。各々暑さや空腹による我慢の限界が近付いていたが、「あともうちょっと」を延ばし延ばして、19時40分ごろ烏帽子岩山の頂上に到達した。
 団扇で体を冷ました後、タープを張り、マットを広げてビバークの準備を始める。食材を出して切り始めようかという頃、遠くから大きな音が聞こえて宇品方面に目をやるが、花火は「木々の間から少し見える」という程度だった。ナメラ岩なら視界は良いが、それでも見るには遠すぎる。この日はもう一つ、カープの野球中継をラジオで聞き、黒田投手が日米通算200勝を達成。という記憶に残るビバークとなった。
 朝は3時に起床して準備を始めるが、残置物を纏め、ロープを繋いでアイゼン尾根へ向けて出発するときには既に50分近くも経過していた。係を先頭に各自10m程度の間隔を取ってのコンテ(同時歩行)。先頭はルートファインディングの難しさがあるが、中間の2人は前後との距離を調整しなければならないため、もっと難しいようだ。“上の階段状の岩場”への降り口を無事に見つけ、慎重に降りる。ライトを点けた頭が足元を向いていないと暗くて見えないため、クライムダウンが難しい。4人が岩場を下りた後、「悪場の通過時はコンテが難しいため、一旦集まって一人ずつ動くように」と注意を受ける。
 “下の岩場”のワンポイントは、テラスから確保してロワーダウンする。ラストが下からの確保となってしまうのは仕方がないが、中間支点を多く取る。などの工夫が必要だった。
 “下の岩場”を降り、再び登り返す。ワンポイントはリード&フォローのシステムで抜け、“上の岩場”の下部の立ち木を使って1人ずつクレバスレスキューの練習をする。皆、久々ということで1回目は時間が掛かったが、2回目はある程度の時間短縮が出来た。
日も高くなってきていたので切り上げて烏帽子岩山の頂上へ戻り、残置物を撤収して深山の滝の駐車場へ戻ると10:30になっていた。出来たことは少なかったが収穫にはなった。