大山(東尾根)


2月29日(土)~3月1日(日) 天候:曇り 係:吉村

参加者:安藤、上田、西村

今回は、東尾根の雪稜を登り、雪の状態が良ければ振子沢を下降することとした。

<行動記録> 2月29日(土) 早朝、広島から吉村車で大山に向かった。『奥大山スキー場駐車場』に到着し、準備を整える。ここから先はゲートが閉まっているため、歩いて登山口へ向かうこととなる。駐車場にある雪はやはり少ない。14時頃より天候が崩れる予報のため、できるだけ早くテン場に着きたいと思いながら9:15出発する。  

 林道を黙々と進み、『健康の森登山口』に到着するとその先に20センチほどの積もった雪があった。トレースがしっかり付いている。が、締まった雪ではないためツボ足で歩きにくい。30分ほど頑張ったところでわかん装着。その後、分岐地点で辿っていたトレースは文珠越えの方へ向かっていた。我々は鳥越峠へと向かう。

 地形や方角をしっかりと意識していないと、尾根っぽいところをついつい間違えて上がって行きたくなる。吉村リーダーに後ろから注意と指導を受けながら、とても考えさせられる。11:45鳥越峠。ここから地獄谷へ一気に、長い下りやトラバースを繰り返し、13:40駒鳥小屋周辺に到着。テン場を確保。小雨が降り始めるが、問題なくテント設営完了。

駒鳥小屋周辺のテン場

 小雨が降っているとはいえ、この時間からテントの中に籠ってしまうのは勿体ないので、明日のルート確認のため、テン場を離れる。加勢蛇川を渡渉し、取付き予定箇所から少し登って確認。テントまで戻り本日の歩きは終了。

 3月1日(日)  まだ暗い中起床すると、テントの内側は水滴がびっちり付いていた。どうやら気温が下がらなかったようだ。食事を済ませ、準備をして外に出ると、地面の雪は湿っており、一面霧の中である。  6:20テントを残置し、アタック態勢で出発する。昨日の偵察トレースがあるので、迷わず進む。東尾根の取付きからはぐんぐんと上がって行く。相変わらず霧の中。そして、藪の中。やはり雪は少ない。

 上はどうなっているのだろうか何度も考えていると、9:35空が晴れてきた。雲の上に出たと言った方が正しいかもしれない。キターーーー!これ!この青い空。この雪の真っ白さがたまらない。東尾根がどういう尾根なのかはっきりと見えてきた。振子沢もよく見えるが、雲の上なので下までは見えない。

 ここからの東尾根の稜線はだんだんと足場が狭くなったり、谷側をトレースしたりして進んでいく。雪が少ないため、この上部でも藪漕ぎする箇所もでてくる。西村にとって、このような雪の稜線は初めてでかなり緊張したが、先輩方の指導が適所ありとても心強かった。慎重に進み、10:20目的地の1,636mピーク横の稜線に到着する。風は穏やかなうえ下界が雲で見えないため、どこやらかのアルプスにいるような景色。

曇りから青空へ
1,636mピークから東尾根を望む

 記念撮影と少しばかりの休憩をして、下山開始。10:45振子沢の下降、最初のうちは斜度があり快適に下るが、緩やかになると雪に足を取られ歩きにくい。黙々と進み、12:20泊地に到着。テントと荷物を撤収。車のある場所へと昨日歩いたルートを戻る。14:15鳥越峠、この峠までの最後の急登に、皆息を上げさせられる。

1,636mピークにて

 15:10、『健康の森登山口』到着。15:50『奥大山スキー場駐車場』へと戻り、今回の山行は終了とする。

<コースタイム> 2/29 奥大山スキー場駐車場 → 9:40健康の森登山口 → 11:45鳥越峠 → 13:40駒鳥小屋周辺(泊地) 3/1 04:30 起床 → 06:20泊地発 → 10:20 目的地(1,636mピーク横) → 10:45下山開始 → 12:20 泊地着・撤収 → 14:15鳥越峠 → 15:10 奥大山スキー場駐車場

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