大山 (係)三谷


三谷

月日:2016年12月23日~24日
参加者:横山、吉村、松林、川本
<行動記録>
土曜日朝、広島を出発する。広島は晴れているが、北に向かうにつれて雨が落ち始めた。
県境峠には全く雪がない。前回の寒波で積もった雪は、暖かい雨と風ですっかり溶けてしまった。
大山も同様、スキー場はオープンしたばかりだが、雪不足のためリフトは動かず駐車場は閑散としている。
冬合宿プレ山行として、野田ヶ山の北稜からユートピアへの縦走を予定していたが、雪が少ないため藪漕ぎになってしまう。
また、明日は強い冬型になり、寒気が九州南岸にまで降りて来るとため、稜線では吹雪くという予報が出ていた。
諸々の条件を考慮して、元谷から弥山頂上往復に変更した。
大山寺で出発の準備をしていると、予報通り雨からみぞれへと変わってきた。念のためワカンも持参する。
悪天候を予測してか、観光客や登山者はほとんど見かけない。雪のない石畳の参道を歩く。
大神山神社の手水舎で水を汲んでいると、川本くんが何やら慌てている様子。アイゼンを忘れたという。
忘れたものは騒いでも仕方がない。計画を変更したことが幸いした。
風を避けるために元谷小屋の裏にテントを張る。藪を覆うくらいの積雪はあった。
合宿に向けて、テント等の共同装備と各々のウェアの防寒対策を確認した。特に横山さんは30年物のウェアを一新されて気合いが入っていた。
晩ご飯は、吉村産野菜と高級鮭・豚肉の鍋であった。余りにおいしくすべてを平らげてしまった。
夜半、吹雪になり、元谷全体が轟々とうなりをあげていた。時折激しくあられ状の雪がテントを叩く。一晩で20~30センチくらい積もり、テントが半分埋まっていた。
翌朝、テントを撤収、全装備を担いで出発する。雪が降る中、行者コースから頂上へ。ワカンを装着したが、雪が少なく所々階段が露出していた。ラッセルと言うほどでもなかったが、途中から川本くんトップに道を切り開く。
六合目手前で夏道と合流して頂上へ。六合目の避難小屋でアイゼンを装着する。松林くんトップにオーダーを変更して、雪の状態を確認しながら登っていく。
時々雪が強く降るが、視界はさほど悪くない。適度にステップが切られているので、継続して頂上を目指すことにした。
九合目からの木道は薄っすらと雪が積もっただけである。昨夜の強い風によって、キャラボクにモンスターが形作られていた。
無事頂上に立ち、一応の目的を果たすことができた。
頂上小屋で小休止する。雪は少なく、一階入り口から入ることができた。数名の登山者が昼食を摂っていた。いつもより登山者は少なめだが、悪天候をついて登ってこられている。
下山中も時折日本海が見えるものの、雪が降り続いていた。樹氷が美しいブナ林を抜けていく。
入山前と打って変わり、大山寺も雪化粧していた。大山も本格的な冬を迎えようとしている。

<コースタイム>
12/23(土)12:45大山旅館街→14:00元谷小屋
12/24(日)7:15元谷小屋→8:10夏山コース合流→8:35六合目避難小屋8:55→10:15弥山、頂上小屋10:45→12:35夏山登山口