土クラ⑧ 三倉


宮重(直)

6月22日
参加者:川﨑、島本、元廣、桑田、徳永、平本

集合時間ピッタリに到着すると、朝練がちょうど終わったところだった。1時間早く集合してロープワークをしていたらしい。が、このところの天候では、ロープワークの成果を試す機会がなかなかない。今日もそうである。昨日の午前中まで3日間連続の雨、雨。それも警報が発令されるくらいの。

そんなわけでルートの状態は行ってみないとわからない。はてさて、B6は全滅で、源助に。さすが、日当たり良し風通し抜群のこのエリア、向きによっては乾いており、大事をとってトップロープで「モアイクラック」「ラッキーネーブル」「ソフトクリーム」の3本にロープを張って交代に取りついた。チームジャック2名+1匹はこの悪い環境もなんのその、リードで果敢にトライされていた。

朝のB6の状態からすると、今日はトップロープで登れただけでも儲けもんかなと思っていたのだが、ここ2週間ほど、「アブミ、アブミ」と騒ぎが収まらないチーム内。そこで前衛壁にコブを作ったフィックスロープを張ってアブミ体験を思いついた。もちろんトップロープ状態でのトライである。まずは姫島フェース取りつきまでまっすぐロープを下し、川﨑さんが見本を見せる……はずだったが、ビレイヤーの報告では、「グルングルン回ってました。その時に手の甲が血だらけに。」確かに。空中状態から始めるのは想定内としても、支点がロープのコブでは動いてしまうよね~。回るよね~。そこで、出だしを猫の悲鳴のスタート地点に変更して被りを減らして、今度はモッチー先生。この2人のトライを見ていた桑リンはすっかり戦意喪失の様子…。
この後、アブミ初体験組4人が挑戦。次のアブミに乗り移る際にロープが伸びて重心がブンと移動してしまう。これを最初にじわっと重心移動しておくのがコツのようである。ロープ支点ならではの所作のようにも思えるが、実際のルートでも非常に有効な動きである。そして、かけかえれば登っていくと思っていたあなた、あなた。違ったでしょぉ~。もちろん、フォロー前提の練習ではありますが、一番気を遣うのは、ロープの捌き方。メインロープ、アブミから伸びてる細いヒモ、ランニングetc腰の右左から出ているヒモをその時その時で上手にさばいていくことが時間短縮のコツだったりして。
そのあたり、皆さん、一様に嵌ってくれて、本日の思いつきシステムの成果ありでした。

我々の掟破りの岩場使用を温かく見守って下さったチームジャックさん、ありがとうございました。

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