四国、松が谷


ドゥック名越です

山行報告

No.3674 四国、鞍瀬渓谷松が谷
10月7~9日 (係)名越
<参加者>吉岡、武田、神庭
<タイム>
10/8 5時前起床~沢入り口7:30~夫婦滝別れ9:00~松が谷入り口9:10~核心F410:20~12:40~間違い高巻きの滝14:00~17:20~幕営地17:40

10/9 出発7:10~右支谷別れ8:00~尾根12:10~堂が森下登山道13:40~下山開始14:00~保井野登山口14:50

沢登りの詳しくは神庭君から報告があるので、ボクは27年ぶりの感想を書こう。

車で四国に行くのは初めてで、興奮してしまうが、それにしても夜なので海の上を走っている感動もなんもない。
保井野の夜は星がくっきりとしてここは日本か?というくらい綺麗だった。
入谷口で村のおじさんに「松が谷?あそこは気をつけんと。死人が出とるから」とすごく親切な激励を受けてなんか地獄に下りていくような気になる。
1時間半で夫婦滝への道と別れて谷におりて、松が谷入り口に着く。何と言うことのない支谷だが入り口左手には石垣があり、かっての亀○○小屋があったことが忍ばれる。
わが会最初の遠征(1977年)から帰ってからだったと思うが、亀井の案内で四国の沢シリーズが始まったのだった。
おかげで石鎚の名だたる沢は登らせてもらったが、記憶がぐちゃぐちゃになって実物の滝を見てもどちらの岸を巻いたやらさっぱり思い出せん。(77年の記録で、最初にドボンした宮川は「なーんも憶えとらん」と書いてるから、まあそれよりゃええか)
最近はほとんど訪れる人が途絶えているのか高巻きなどで踏み後がない。この谷は迷ったら右岸と憶えておこう。
核心のF4?の左岸の逆層壁は今回も悪かった。ボクは過去2度この谷に入っているが2度目はここを板本がリードしたと覚えている。

そして当日最後の大滝は左岸のブッシュを巻いてしまったが、途中ではっきり思い出した。そうだ!滝の下を打たれながらトラバースして右岸の小さいルンゼから簡単に巻けたのだった。(早う思い出さんかい!)
四国の谷はおしなべて急峻で、ほとんどなだらかな河原など無い。この谷も高度差千mもありとにかく登っている。
その中で唯一と言って良いテン場がある。その滝から20分ばかりの左岸にそれと判る石垣が2段になっている。多分昔の飯場かと思われるが、酒瓶やガイシなどが転がっていて6人テントが1張りはれる。

次の日出発してから50分。見覚えのある別れに着いた。いつも左の滝を上がっていたのだが、今回は係の権限で気になっていた(直上の)右谷に入ることにする。水量は1/3位しかないから本流でないことはハッキリしていたのだが、ここだけはよく憶えていていつかは入ってみたいと思っていたのだ(みなさんゴメンして)。
でも本流に比べてそれほど遜色のない、いやらしい谷だった。
まあどちらかといえば、やや笹の藪こぎが長いのが難点といえるだろう。
最後の最後に岩壁のピークが出てきたのにはビビったが、時間があればそれを登るのもええかも。

今回はからずも吉岡さんとボクはフェルトの沢靴ではなく、最新のラバーソウル底の靴を履いてみたのだが、GOOであった。ご存じファイブテンの丸いパタンのラバーをそのまま沢靴に張っているのだが、岩が濡れていても関係なくフリクションは利くし、苔着きはけり込みも出来るし、草付きのトラバースなどは角付けもしっかり出来るので何の不具合もない。笹の藪こぎでも滑らないし、下りにはそのまま(ちびるのを気にしなければ)履いて降りれるので、登山靴やトレッキングシューズを持って登らなくていいのだ。

最初亀井に連れられて四国の沢に足を踏み入れた時に「ワーこんな沢があるんだー!」と感激したが27年ぶりに訪れると(すっかり忘れていて)感激は変わらなかった。
ということは物覚えの悪いやつは、それなりに人生では得をすることも結構あるのだ・・・アハハ!

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