匹見一の谷 沢登り


元廣

2017年5月28日(日) 係:松林
参加者:吉村、元廣、川本
<アルバム>
<行動記録>
 沢初めにしては、登攀あるし、長いし、きつそうだな~と予想していたら、実際その通り。おじさんはくたびれました。
 道の駅匹見峡に駐車。装備一式を身に着け、車道を歩く。赤い鉄橋を渡って入渓。水が冷たい。天気は文句ないが、往路、気温計は13度を表示していた。なるべく水に浸からんようにしようと誓う。しばらくは平凡な沢歩き。沢初めなので、各自シューズのフリクションを確認する。30分程で、イヨキリ滝(三浦本ではF1)に到着。10m位、水が少ないので、上部は滝を直登できそうだ。 松林君が左岸側をリード、出だしは水がかかり、寒いと呻いている。カムが決まらず、ナッツを決める(カムの0.3を準備し忘れたことを後悔したとのこと)。右足は苔交じりの岩肌にステミング、左足は膝を使う、かなりデリケートな登りで上がる。次は残置ハーケンでとって、ここも微妙だがクリア。右奥のブッシュに長スリングでとって、いよいよ滝に。そのまま行くかと、見ていたら、滝の入り口でハーケンを打って(打ちにくい場所だったので、短いものを打つべきでしたとのこと)、無事突破した。お見事、三浦本に「難しい」とあったが、確かに難しい。以前、吉村さんは高巻きしたと言われていた。終始、冷静で淀みないリードに成長を感じた。元廣、吉村さんがフィックスで上がり、ラストで川本君にハーケンを回収してもらった。ちなみに元廣は出だしですべってフォールしました…。
 10分もしないうちに、F2に着く。ここも10m位、左岸のブッシュ交じりの岩壁を登る。出だしのスタンスが細かく、落ちると釜にドボンとなる。リードの松林君が、皆の期待に応えて、ドボン、胸まで浸かってくれた。他人の不幸は笑えるが、自分が落ちると寒い。この後、元廣はカッパを着ました…。出だし以外は、倒木で支点がとれるので、そんなに難しくない。F2でロープを使用する登攀は終了となる。
F4は4m位だが、淵を数m泳がないと、取付けない。当然、おじさん2名は高巻く。若人2名は果敢に泳ぎ、直登。以降、川本君はふっきれたのか、淵釜があれば、へつれそうでも、全て泳いでいた。この勢いで人生も乗り切って欲しいものだ。
シャラシャラ滝という、20m位の垂壁に水雫が落ちる滝を眺めながら、一本とる。登れそうにないが、中間部が鱗のような岩肌で、見ている分には面白い。
 以降、1時間程は、小滝や滑が連続して、飽きさせない。渓相も美しく、去年は岩登りばっかりで、沢に2回しか行かなかったのだが、やっぱ沢っていいよな~とつくづく実感させられた。
 F11は、上部がかぶっており、支点もとれそうにないので、素直に左岸を高巻く。源流部に近づき、流れが細り、藪がうるさくなってくる。入渓から4時間、おじさんは長丁場に備え、ボルダーごっこも控えたのに、疲れで足取りがあやしくなってくる。「そろそろ遡行を止めて、右手に藪漕ぎしたほうがよいのでは」とおじさんは言うが、「できる限りつめたほうが、距離は長くても、早いです」と若人は言うのであった。
 遡行終了後、藪漕ぎ15分、登山道40分、林道90分、車道40分、計3時間。長い~、くたびれた。実は、吉村さんは今日が6?歳の誕生日、お孫さんがお待ちかねということで、飛ぶようにご帰宅。パーティーには間に合ったのでしょうか?!
 翌日、全身が筋肉痛になりました。来季の沢初めは、もう少し短め、易しめを希望。ついでに、次は二ノ谷、お願いします。お供します。
<コースタイム>
道の駅匹見峡 8:25~8:40 一ノ谷入渓~9:15 イヨキリ滝(F1) 10:05~10:15 F2 10:50~11:40 シャラシャラ滝~13:00 大岩~13:45 遡行終了 14:15~14:30 登山道~15:08 亀井谷林道~16:00 亀井谷林道登山口~16:30 車道~17:10 道の駅匹見峡
(記:元廣)