個人山行 匹見・下臼木谷 沢登り


松林

5月23日(土)
参加者:吉村(光)、元廣、兼森
 暑くなってきたので、沢初めとして易しめの沢に入ることにした。沢装備の掘り出し、準備を済ませての土曜日の早起きは辛かったが、ほぼ予定通りの時間に奥匹見峡の登山口を出発できた。
 国道沿いから匹見川に下り、渡渉して水量の少ない下臼木谷へ入る。下部は両岸の地形が緩く開けており、F4,F5辺りまでは面白みが無い。左カーブの前辺りからようやく右岸側の壁が迫り、カーブを曲がると左岸側の壁も迫って来て、斜めのF6。さらに真っ直ぐ進むと正面に細い水流のある岩壁が見えて、ここで右に曲がったところが「露岩帯」と書いてあるところだと後で気付く。
 入渓時から兼森さんに先頭を歩かせていたが、務まらなくなってきたと見た吉村さんが前へ出る。やがて左手に支流から落ちてくる10m前後の滝が見え、本流には階段状の滝。これがF7だろうか。さらに進むと広い壁と中央に棚を持ったF8(F9?)と思わしき滝が現れる。左岸側から近寄って検討し、棚を横切って右岸側から這い上がる方法も挙がっていたが、吉村さんが上部に半身が入る割れ目を見つけてフリーで登り、後ろの3人はお助け紐で釣ってもらって抜ける。その先はルートが選り取り見取りの8m前後の滝、最後に階段状の滝を経て、標高860m付近で装備解除。
 再出発後、細くなった露岩の沢筋に覆いかぶさる針葉樹の倒木を避けながら登り、最後は笹藪を5分ちょっと登れば県境稜線。中ノ甲山を経て分岐へ下り、出発地の登山口へ下りていった。
 本には「藪漕ぎ好きの沢」とあったので、「藪は大したことないじゃないか」と批評していたが、後で文を良く読むと県境稜線に踏み跡が無かったころの記録のようだ。総評としては、難しいところは無いと思っていたが後半はまずまず楽しめ、沢初めにはちょうど良かった。「初級、中級」と位置付けされた沢には、どこか1回は核心部があるようだ。
<コースタイム>
09:31奥匹見峡登山口→09:55匹見川渡渉、下臼木谷入渓→12:13標高860m付近12:50→13:12県境稜線→13:18中ノ甲山→14:24奥匹見峡登山口

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