個人山行・八甲田山岳スキー


吉岡 好英

期間:2019年12月31日~2020年1月4日

参加者:宮本、(会員外:八幡、佐々木ファミリー、岩田)

酸ヶ湯温泉の予約は1年前から受付なので、2018年12月31日ニセコから電話して予約。それから参加者を募ったら3月初めまでに6名の申し込みがあった。8月末、航空券予約、12月初めに新幹線と青森空港から酸ヶ湯温泉までのジャンボタクシーの予約をする。

12月28日、ANAからの運航状況で「年末年始の天候が大荒れ予想で、予約の便は出発1時間前に発表で欠航または仙台空港に着陸、広島空港に引き返すかも」とメールが入る。羽田からの宮本くんは30日、JALからの連絡で新幹線に切り替えたとメールが入る。

31日、広島組は、とりあえず伊丹空港に行くしかない。事前にメールで「11時に運航状況の発表」と連絡がある。最悪、新幹線に切り替えねばならないが、青森到着は遅くなりそう。昼食を摂りながら待っていると、「青森空港行きANA1853便は運航」するという。ただ広島空港に引き返すか仙台空港に着陸の条件付きだ。搭乗手続きを済ませ機上の人となる。満席のANA1853便は右手に富士山を見ながら順調に飛行。北陸上空に入ると厚い雲の上を飛行して、青森上空にさしかかると「青森空港は除雪中でしばらく旋回しながら待機するが、着陸態勢に入っても強風の場合、仙台に着陸か広島に引き返す」とアナウンス。徐々に高度を下げて車輪が滑走路に着地したときはホッとした。待合室に出るとジャンボタクシーが待っていた。すぐに乗り込んで酸ヶ湯温泉に行くが、道路脇の積雪はかなり少ない。酸ヶ湯温泉に到着すると吹雪状態。ロビーにザックを置いて宅配で送っていたスキーケースをスキー置き場になっている建物に取りに行く。東京からの宮本くんは新幹線で新青森駅に早く着いており、酸ヶ湯温泉にチェックインしていた。スキーツアー申し込み用紙をツアー受付に貰いに行くと、「ツアーガイドの隊長さんからです」と人数分のリンゴを頂く。部屋は1Fと2Fに分かれて、山岳会Gは1Fの部屋へ、佐々木Gは2Fの部屋となる。重いスキーケースを部屋まで運んで解き、スキーとストックはスキー置き場へ持って行く。楽しみにしていた夕食はいつものように豪華であった。

元旦 今日も昨日に続いてロープウェイは強風のため運航休止。したがって山岳スキーツアーは中止となる。旅館のバスで八甲田スキー場にロープウェイが運航した時のためにツアーの準備をして移動する。スキー場はガラガラでリフト待ちはない。ザックは背負ったまま午前で10本くらい滑り、レストランで昼食。テーブルの上にはサービスのミカンが置いてあるので食後に頂く。前回(2年前)来たときは“ぜんざい&きなこ餅”のサービスだった。午後も10本くらい滑り、迎えのバスを待ち酸ヶ湯温泉に帰りました。

2日 風が弱まり待望のロープウェイ運航。ツアーは前夜のうちに申し込んでいるので、9時に酸ヶ湯を出発してロープウェイ山麓駅に。バスはほぼ満員でツアー客ばかり。山麓駅で30分くらい待ち、ロープウェイで山頂駅まで約10分の空中散歩。雪が少ないのがよく分かる。山頂駅でグループ分け。今回は初めて八甲田の山岳スキー参加者が4名いるので「ゆっくりチーム:亀さんチーム」で申し込みをする。今日のコースを聞くと、「近場で滑る」と言う。フォレストコースだが、このコースは初めてだ。約10名のツアー参加者は山頂駅内でビーコンチェックを受けた後、外に出る。視界は30mくらい。スキーを履いて滑走開始。2日間、ロープウェイがストップしていたのでノートラックに新雪の斜面ばかりだ。ガイドに続いて滑り降りて行き、後方にいる初めて参加メンバーを見ると深雪に苦労しているようで転んではガイドの手を借りて起き上がっていた。このコース(変則畚沢コース)、広く長い斜面はあまりなく、滑り降りるにつれ樹林帯となり、ここでも苦労していた。滑降を終え道路まで出ると参加者の一人が「嬉しそうにしているけど、キツくない?」と聞いてきた。「久しぶりのツアーで楽しいばかり」と答えておいた。道路を歩いて山麓駅に帰り、午後のツアーのためロープウェイを待つ。苦労しながら滑降した3名は疲れ切ったのか「午後のツアーはしない、ゲレンデで滑ります」と言う。「せっかく八甲田に来たのだから午後も滑りましょう」と誘うが、意思は硬くスキー場へ歩いて行った。宮本くん、Sさん夫婦は午後のツアーのため山頂駅に移動して出発を待つ。本日2本目は前嶽鞍部へ滑り込んでフォレストコースに合流して帰りました。午前のコースより楽しいコースでした。

3日 今日も風は弱くロープウェイは運航。山岳スキーツアーも実施されるので、9時に酸ヶ湯温泉からロープウェイ山麓駅に移動。3名はツアー申し込みをしないでゲレンデで遊ぶという。「せっかく来たのだからツアーに行こう、今日は違うコースだと思う」と誘うが意思は硬い。しかたなく宮本くんとSさん夫婦でロープウェイに乗り込み山頂駅に上がる。ロープウェイ下は滑走禁止?にもかかわらずボーダーが滑降している。標高差600mを15分くらい。山頂駅で「亀さんチーム:ゆっくりのチーム」に申し込み、ビーコンチェックを済ませ山頂駅外に出ると視界は30mくらい。今日のガイドは「隊長さん」でコースは銅像ルート。スキーは担いで視界の悪い中、田茂萢岳山頂まで歩く。今日のツアーは10名くらいとガイド3名。暖冬と積雪が少ないため樹氷は発達してなくアオモリトドマツに雪が着いている状態。適当に間隔が空いている広く緩い斜面を、ガイドを見失わないよう付いていく。しばらくしてノートラックのちょっと急な斜面の上に到着。先ずはガイド隊長さんが滑降して、ボトムで止まりツアー参加者の写真を撮るためスマホを構える。残っていたガイド(広島出身の女性)に勧められ最初に滑降。膝くらいの深雪の中、ターンをしながら隊長さん横まで滑り降りる。「元気ですね~」の一言。後から広島組の3名や他のツアー参加者も滑り降りてくる。揃ったところでシール装着してトラバース気味に隊列を組んで登っていく。20分くらいで次の広い斜面上に到着。ここもノートラック。シールを外して隊長さんに続いて滑り降りていく。樹林帯に入り前嶽東斜面から銅像ルート終了地点までブナ林の中を滑り降りる。銅像茶屋が見えると終了地点。ここで板を脱いで道路を横切ったところに待機しているバスに乗り、ロープウェイ山麓駅に帰る。ツアー参加者は午後のツアーのためロープウェイ山頂駅に行くが、ガイド隊長の其田さんに「午後はゲレンデで滑っている3人と一緒に滑るので、午後のツアーはキャンセルします」と伝えてゲレンデのレストランに行く。3人は昼食中であった。昼食を済ませ、リフトで上がり滑降を繰り返す。後から聞くと、午後のツアーも銅像ルート。ゲレンデで15時頃まで滑り、迎えのバスに乗って酸ヶ湯温泉に帰りました。午後のツアー参加の3人も帰ってきた。初めての八甲田山岳スキー参加のS夫婦は大満足のようだった。今回の八甲田山岳スキーは終了。

1月4日 宮本くんは酸ヶ湯温泉を早めにチェックアウトして、送迎バスで青森駅に行くため分かれる。チェックアウトの時、来シーズン(12月30日から)の予約をするが、すでに満室だった。残る広島組6名は9時30分チェックアウトし、予約していたジャンボタクシーで青森空港へ。空港内レストランで青森名物?の“味噌カレーミルクラーメン”なるものを食べてみるが、味はカレー。ANA1854便は定刻通り出発。帰りも富士山が見えていた。今回の山岳スキーツアー、参加者のなかで最高齢であった。年齢により体力が落ちたことを痛感したが、来シーズンも行けるよう歩かなければ! 酸ヶ湯温泉、キャンセル狙いで2020年年末年始の予約を取らねば。

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