伊吹山 (係)平本


平本

3月2日(土)~3月3日(日)
参加者:川崎、徳永

<行動記録>
この度、二回目の係りを仰せつかりどこにしようか悩み、選んだのは百名山の一つ「伊吹山」でした。
日本百名山は深田久弥が約50年の間に登った山から選んだ山についての随筆ですが百名山については深田久弥が良いと思った山を他の誰もが良いとは思わないなど色々な意見があるようです。

個人的には山に通い初めて5年目、山を始めるのが遅かったので今後何年登れるかな?と考えてしまいます。なので誰かが良いと思う山なら良い可能性が高い!効率良く素晴らしい山に行きたい!と言うことでチャンスがあれば是非百名山へ行きたいと思っています。

前置きが長くなりましたが、そんなこんなで今回の行き先を決定しました。
参加者は山で常に顔を合わすメンバーで体力等の様子もある程度分かるし余り気を使わなくて良い感じ(失礼!)でしたが、会に入って2年目、3年目で互いに経験は浅い…。

伊吹山は積雪期でも初心者が初めて登るのに選ぶような山で難易度は高くなさそうですが、そこは雪山、過去に世界記録11.82mの積雪量を記録したこともあり、遭難も起こっています。
初めて行く山での係り、しかも土曜日は最大風速20m/s、山頂付近の気温はマイナス8~9…若干緊張しつつ現地入りしました。

3月2日 曇り時々晴れ、風強し
13:30 時間が悪かったのか若干駐車場探しに手間取りましたが、感じの良いご夫婦がされている駐車場に無事停めることが出来ました。丁度戻ってきた登山者に山の様子を聞くと積雪は少なそうでワカンは不要みたいなので置いて行く。積雪がないと言うことは雪崩も無いのですが、念には念を入れ(?)、ビーコン&ゾンデ&スコップ装備としました。
日帰り登山が主流の伊吹山ですが、今回は山泊にしたのでテント泊装備一式、水は2.5~4.5ℓ+テルモス0.5ℓ…となかなかの重量になりました。

事前準備で失敗だったと思われるのが軽量登山での行動時間を参考にした可能性が高い点。3合目までが異様に長く感じ3合目に到着した時点で予定よりも遅れ気味でした。
もしやこれは予定の6合目に到着出来ないんじゃないかと不安がよぎり、4、5合目付近でテン泊かな?とも思いましたが、結局、予定より15分遅れで6合目に到着出来ました。

この日は風が強かったので6合目にある避難小屋を利用しようと思ってましたが小屋内にはすでに先客のテントが一張り。外は平らな場所がなく積雪は少なくガリガリ…テントを張るのは厳しい状況で張るなら5合目辺りまで下りないといけません。
小屋内の空きスペースにテントを広げてみて張るのが無理なら寒くても小屋内の隅で泊まるしかないなと思ってましたが、これが運良く丁度良くピッタリはまる。断りを言って隣にテントを張らしてもらい一安心しました。
外はかなり強い風が一晩中吹き続けていましたが、頑丈な小屋内のテントは快適そのものでした。
ただ、テントシューズでトイレに出た2人は外のガリガリの斜面でそれぞれ数メートルほど滑落した模様…。
夕食は徳永さん準備の美味しい食事をたらふく食べ(食べすぎたせいで翌朝悲惨なことになりますが…)、20時頃就寝しました。

3月2日 早朝ガス、曇り後晴れ
翌朝はご来光目的のため3時過ぎに起床し、下界の夜景を見ながら5時過ぎに移動開始。
夏山のルートが分かり難いためほぼ急斜面を直登していましたが、平本が途中でお腹を壊し、数歩進んでは立ち止まると言う状況に…稜線に出て落ち着くまでがかなり過酷でした。
お陰で20分以上のロスタイムとなり予定時刻を過ぎて稜線に出ましたが、幸い(?)ガスで真っ白、ご来光は見れませんでした。

山頂をぐるっと周回し、お堂内で少し休憩してから下山しようとしたらモヤの中に太陽が顔を覗かせてくれました。その景色を堪能してましたが、すぐに寒さで手が痛くなってきたので、そそくさと下山開始。高度を下げていくと少しづつガスが晴れ景色が見えるようになってきました。
上部は斜度もありアイスバーンとなった箇所も多く、登山者の踏み抜き跡が雪で覆われて落とし穴のようになった場所もあり気を遣いました。

明るくなると登山者が下からドンドン登ってきます。
バックカントリーの若者、年配の人、夫婦、数人のグループ…次から次へとやってきます。
積雪期でこれなら花の季節は大変な人の多さなんだろうと思います。

09:23 2合目から下、泥道に気を遣いながら下山完了し駐車場へ

伊吹山は台形の山容でジグザクした道路が下からも見え電柱やリフトの残骸(?)が立ち並び、営業小屋(冬季休業中)が多かったりするので人工的な雰囲気を受けました。登山者の多い人気の山ではあるけれど、個人的には余り人工的な感じのない自然の多い雄大な山が好きです。
こっそり百名山シリーズ、次回も継続するかな~?

<コースタイム>
[3月2日] 14:15 登山口→14:40 1合目(標高420m) →15:06 2合目(標高580m)→15:44 3合目(標高720m) 休憩、アイゼン装着→16:46 6合目避難小屋→20:00 就寝
[3月3日] 03:15 起床 05:00 登山開始→06:28 山頂、休憩 07:05 下山開始→07:27 8合目(標高1220m)→07:51 5合目 営業小屋(標高880m)→08:04 4合目(標高800m)→08:12 3合目(標高720m)→08:22 徳蔵山案内板→08:51 2合目(標高580m)→08:59 1合目(標高420m)→09:23 登山口

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