九州・比叡山


元広

月日:10月9日(金)夜~12日(月)
参加者:(係)名越、横山、中島、元広
<行動記録>
10月9日
 22時、廿日市集合、一路宮崎へ。廿日市IC~(高速)~熊本・松橋IC~218号線を東へ。比叡山(214号線)
入口への左折路を探しますが見つからず、しばらく迷いました。日之影バイパスを槙峰駅方面へいったん右折し、旧道に下りるのが正解でした。

10月10日 晴天 25c位
 6時到着。トイレの側にテントを設置していると、「工事をやっているから、そこはダメよ」と聞き慣れたまゆみさんの声が。。3分ほど下った駐車場にテントを移動。鹿児島からレンタカーで深夜に到着した中島さんと合流、私は初対面でした。昨日から入山している両粂さんパーティに挨拶(ここは三倉か…と互いに苦笑)もそこそこにとにかく睡眠~
 10時起床。時間もないし、寝不足だしということで、アップがてら短くてやさしい1峰南面のルートをセレクト。名越・中島組は「3KNスラブ 6P」、横山・元広組は「TAカンテ 5P」を登ることにします。トイレ右横から入山、10分で岩場に出ますが、取付きがさっぱりわかりません。右往左往して、「ここしかないと思うが…」と名越さんが首をひねっているところに、地元パーティが登場。クラシックルートの取付きにいたようで、現ルート取付きは樹林の中を歩いて5分ほど上ったところでした。
 11:45、登攀開始。ダブルロープ未経験な私は、当初オールフォローだと思いこんでいました。しかし前週、天応クラ技で横山さんから「つるべで行こう」と言われ、ダブルロープで初リードしたのはよいがロープをもつれさせてしまい、これはいかん。。初本チャンに不安をもって臨んだのですが、取りつきを案内してくれた地元Pのおばちゃん…失礼、お姉様方のかしましさに緊張がほぐされていったような気が。
 横山さんがリードされた1P目の出っ張り岩を右から回りこんで乗っ越すところが核心でしょうか。私リードの4P目カンテはピンがほとんどない! ホールドが豊富なので難しくはないが、浮石に注意しつつ、カムで支点をとりながら、高度をかせいでゆく。終了点でセルフをとってほっと一息。
 「3KNスラブ」を予定していた名越・中島組は、地元Pから面白い(難しい?)ですよと薦められた「失われた草付き」にルートを変更した様子。ねこしさんがランナウトした、カムがとれないスラブ垂壁をリードしていた、恐っー。
 14:00、登攀終了。「TAカンテ」は非常に快適でした。3P目以降はカンテを直上していけばよいのでルートがわかりやすい。クライミング初級者がマルチ初体験するにはベスト! 三倉の中岳ノーマルをやって、怖いつらい痛い思いをしたあなたはここを登るべき~(広島から宮崎は遠いが…)
 軽く行動食をとって休憩後、稜線を歩きますがけっこう危ない。下降路と書かれた標識まではロープを外さず、クライミングシューズで移動するほうが無難。下降路は、駐車場に出る南面ルート、千畳敷へ出る北面ルートの2つ。南面ルートを1時間程で下山、急登で濡れたらすべりそうな感じでした。
 15:30駐車場着。地元Pに教えてもらった祠(水場)にテン場を移動。道路から少し離れて静か、草地、よいテン場でした。横山さんに準備してもらったすき焼き、ねこしさんの差し入れ鹿児島名物・生ピーナッツ(食感は枝豆に似てます)をありがたくいただき、呑みまくる… はずだったのですが、あまりの疲れに早々に寝ちゃいました。

10月11日 晴天 25c位
 6:30、起床。名越・中島組は比叡の看板ルート「ニードル左岩稜 4P」、横山・元広組は地元Pお薦めの「第1スラブ・ノーマル 8P」へ。
 「1スラ」の取付きは道路から上ってすぐ、アプローチなし。ビレイポイントにガチャ一式が置いてあるので??、ブッシュからおじさん登場。「いや~昨夜呑みすぎちゃって催しちゃったよ、ガハハ~ あんたら、どこ登るね? 1スラノーマル。あぁーカムなんか要らんとよ。ヌンチャク10本とスリングを持っていけば十分。車に置いてきたら。ははぁーそうもいかんと。まぁ、カムセットの練習にもなるか。ほな、気をつけて」うーむ、九州のクライマーは男女問わず熱いというか濃い。(カムがなかったら、フリーソロ状態になるところがたくさんあるのですが…)
 8:30、登攀開始。横山さんリード、左の草付きにトラバースしようとすると、昨日の地元かしまし娘Pがやってきて「そこ違うよー もうちょっと上ってから左ィー」ということでまた教えてもらう。2P目の取付きで横山さんからカムでビレイ点を作る場合の注意点を教えてもらう。フォローを引き上げる支点ビレイから、トップを確保するボディビレイに切り替える際に、荷重の方向が変わってしまうので、カムが外れないようなセッティングが必要となる。2P目のカンテを元広リード。カンテを上っていくと、だんだんとピナクル状になり、高度感がすごい。ワンポイント、ホールドのないおう角をステミングで越えるあたりが微妙。全身アドレナリン出まくりで、終了点テラスにたどりつくと見事な眺望。あぁー おれ(上手くならんけど)クライミングやってきてよかったかも。左隣のスーパールートを登ってきた例の地元Pのおじさんが誇らしげに「どうや~最高やろう~」「いや~素晴らしいです」と答えていた私でありました。3P目は亀の甲スラブと呼ばれ本ルートの核心らしく、小チムニーから(ロープの流れが悪くなるのでノープロ)バンドに乗りあがるところがいやらしい。フォローしたら、その上のスラブも悪かったです。横山さんは何の躊躇もなくぬけてしまいましたが。。
 12:00 登攀終了。同時に左からねこしさんの声が、あちらも無事終えたようで合流。ニードルのピークに立って何をすべきか戸惑ったというねこしさんに対し、ニードルがいつ現れるのかと期待していたらいつの間にか登攀が終わってしまったという名越さん、対照的なお二人でした。
 行動食タイム後、今日はコンテで登山道まで行き、北面の千畳敷へ出る下降路を下りました(が迷ってしまった間抜けな私)。千畳敷で矢筈岳の雄姿を拝み、記念撮影。テン場に戻り一服後、ビールを買いに鉱山跡の万屋へ車で。ここでねこしさんとはお別れです。久々のクライミングでモチが上昇されたようなので、また大崩山系で企画をお願いします~ 
 くまさんパーティお薦めのルート「3峰 左方カンテ」を下見して取付きを確認。なかなかよさそうと明日への期待をふくまらせつつ、テン場に戻り、美味しい食事とお酒を堪能させていただきました。名越さんがチョモランマでご一緒したという(伝説的な?)熊本クライマーの来訪もあり、山屋さん伝説をミーハー気分で拝聴した一夜でした。

 さて、2日間のつるべ(で登らせてもらった横山さんには感謝)クライミングで感じた課題。
・全てが早い。ロープワーク・支点作成等、何をすべきか常に先を読んだ行動が必要。
・ランニングビレイのとり方。登るのにいっぱいいっぱいだと、目先の支点にクリップすることが最優先になってしまう。ダブルロープを交差させてしまう。長めのスリングで支点をとらず、ロープが屈曲、えらく重たくなってしまう。まずルートファインディング力がないと、ロープの流れを考えられないわな。余裕をもつには技術が要るし、道は遠い~
・取付き・下降路がわからんと苦労する。皆さん、地形が頭の中にはいっている(んでしょうね)。
・ナチュプロのセッティング。クラックを見て、どのサイズで、カムかナッツか、ぱっとわからんといけませんね。少しでもランナウトするととりたくなるのが人情ですが、とりにくいところで固執して時間をくうより、安全を見極めたら、とれそうなところまでさっさと登ったほうがよいというのは今回の教訓。(小さいカムがあれば、と何度も思ったので、、買ってしまいそう…)

10月12日 晴天
 6:00起床。「3峰 左方カンテ」ここも取付きは道路から3分。
 8:00登攀開始。横山さんリード、名越さん・元広フォロー。2P目の小ハングがかぶっていて、やばい… フォローでよかった。最終ピッチ、横山さんがフェイスを直上するが、すぐにルート違いと気づきクライムダウン。左トラバースしてコーナーを回りこんでぬけていった。「どうぞー」の声でトラバースすると、30m位か、まっすぐにきれいなジェードル(コーナークラック)が出現。いろんな意味でこれはたまらん~ ヘトヘトになりながら登る。フォローでよかったと思いつつ、次来るときにはリードしたいもんです。11:00登攀終了。フェイス・スラブ・クラックと多彩に楽しめる好フリールートでした。(名越さんが「ええルートやな」と何度もつぶやいてはりました。)

テン場を撤収し、日之影温泉で入浴し、帰路へ。帰りは渋滞にはまって10時間もかかってしまいました。

 比叡山は岩質は硬く、登りこまれているせいか落石も少ない、標識もよく整備され、地元の方々に大切にされている岩場なんやな~と実感しました。連休中は九州各地から集まったクライマーで大盛況。どこもかしこもコールだらけ。また訪れたくなる素晴らしい岩場でした。
 今回、元広は会の泊山行初参加&初本チャンということで、ほとんど連れていってもらうお客様状態になってしまい、大変恐縮でした。(マニュアル車は運転できんし、会計はとちるし、)同行メンバーの方々にはお世話になりっぱなしでした。ありがとうございました。

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