三段峡下流部後半(黒淵~水梨口) 沢登り


松林

2020年7月5(日) 係:松林
参加者:吉村、上田、西村、田中(剛)、堀田
<行動記録>
泳ぎのある沢登り合宿に向けた訓練山行として、3年前には三段峡正面口~黒淵間を遡行していたので、今回はその続きの区間を訓練山行に充てることにした。
山行前1週間の内黒山での降雨量は、火・金曜を中心に50mm程度。天気は土曜日のほうが良さそうだが、流量が減ったほうが安全なので、夕方から雨予報の日曜日に決行とした。
水梨口の駐車場に着き身支度をして、遊歩道歩きから始まる。曇り予報だったが晴れ間がのぞき、川も穏やか(?)(少なくとも激流ではない)に見え、これからの行程に期待が持てる。
黒淵の上流側より川に入り、暑くて苦しそうだった吉村さんは水を得た魚になるが、田中さんは早くも譲り受けたウェットスーツのファスナーが破損して「もう脱げないかも?」という状態になった。
部隊は元水泳部の吉村・上田隊長を前線に(及び難所チャレンジャーの田中さんも前寄り)、西村・堀田・松林が追従する構図で進む。小一時間進んだあたりで“訓練らしさ“を失わないうちに、吉村さんの提案でスクラム渡渉と振子渡渉の練習を全メンバーで行った。
川床が平らに近いところは小石や砂が多く、淀になっている箇所もあるのに対し、大岩が散乱した箇所や岩床が盛り上がった箇所、川幅が狭まった箇所では流速が増し、難所となる。

水難事故や豪雨災害の報道で、「流れの速いところでは水位が膝の高さくらいでも流されそうになる」と聞くが、確かにそのとおりである。滝とは呼べないほどの段差でも、下部では渦を巻いているところもあり、巻き込まれないよう注意が必要である。
係は平泳ぎが下手で困ることが多いので、泳ぎ方の考察をしてみた。緩流帯ではラッコ泳ぎが最もラクである(確かに本に書いてあった)。飛込み渡渉はクロールでスピード勝負。一番辛いのが、側壁沿いの急流部で岩が掴めなくなり水流をもろに受けながらの前進なのだが、良い解決方法は見つからなかったので、課題が残った。

今回の山行はトレーニングとして難所に挑み続けていたので、予想通りにガイド本に書いてある時間の約2倍を要し、水梨口で遡行終了とした。
(文:松林)
<コースタイム>
8:20 水梨口駐車場発 → 9:10黒淵より入渓 → 9:50 スクラム渡渉、振子渡渉訓練 → 14:30 出渓(水梨口駐車場)
(記:西村)

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