ロッジ太郎に泊まる白川郷と立山縦走、山崎カールスキー滑降の旅 5月2日~5日


吉岡 好英

<参加者>石田
<行動記録>
 5月2日 急遽参加になった石田さんの運転で10時頃出発。高速道は渋滞もなく、順調に走る。運転は多賀SAで交代。しばらく走っていると石田さんが「このまま走っていくと早く着きすぎるので、白川郷経由で行こうやー」と言われる。行ったことのないワシは一度は行ってみたかったので、即賛成。東海北陸道の荘川で高速道を下りて、約1時間で到着。40分くらいの見学の後、東海北陸自動車道の白川郷ICから富山へ。いつものファミレス天狗で夕食をとり立山駅へ。またも石田さんの「どーせなら以前お世話になった、ロッジ太郎に泊まってみようや」でホテルに行ってみる。フロントで声をかけるが誰も出てこないので、立山駅の案内所で安宿を探すことにする。しかし、すでに案内所?は閉まっており、近くの酒屋さんで聞いてみることにする。ここで「どこか安く泊まらせてくれるところは・・・・」と聞いてみると、「ロッジ太郎はどうですか?」と言われる。「そこはさっき行ったけれど、フロントには誰もいなく、それでここに来たんです」と言ったら、「今ここに、そこの者(娘さんらしい)がいます」と言う。いろいろ話を聞くと身内でロッジ太郎を経営しているらしい。再度、ロッジ太郎に行き、宿泊を申し込む。太郎小屋の経営もしている。薬師岳周辺のスキー情報もいろいろと聞くことが出来た。来年の5月はぜひ行ってみたいものである。天然温泉につかり、ドライブの疲れを癒し、早めに就寝。
5月3日 立山駅周辺の駐車場に行くが川沿いの遠いところに駐車する。室堂へのバスは8時なので昨日の酒屋さんに、お礼に行く。「車はどこに置かれました?」で「川沿いに置いてきました。」と言うと「うち(酒屋さん)の裏に置きなさいよ」と言われるので、お言葉に甘えさせていただく。
室堂に近づくと、立山連峰が見えてくる。雪は思ったより少なく、稜線は黒々している。これでは雄山谷の滑降は無理だろう。石田さんは雷鳥沢ヒュッテに。雷鳥平のテン場には10時過ぎには到着。すぐにテントの設営にかかる。10分後には今夜のホテル?が出来上がる。設営後、雷鳥沢ヒュッテに行ってみる。大学山岳部の後輩が泊まっていることを確認するが、今日は雄山頂上から御前谷を滑りに行っていることを聞かされる。ワシはボーッとしていても仕方なく、剱御前小屋まで上がり、雷鳥坂を滑る下りることにする。空は雲ひとつなくどこまでも青く、白い雪の上を一歩一歩上るが、汗がひたたり落ちる。温度計を見ると33.6℃。小屋まで1時間40分。テン場を出発するとき、飲み物と行動食をウェストポーチに入れたのに、御前小屋に着いたときは、それが無い。どうやら痴呆が始まった?らしい。(もうとっくに始まっている?) 500円のジュースは飲む気にならづ、喉の乾いたまま、滑降の準備にかかる。下りは休みながら下りても15分。同じ時に出発した、若いグループは45分遅れでテン場に下りてきた。クソ暑いテントの前でお茶にしていると石田さんが来られる。しばらくお茶を飲みながらゴロゴロする。石田さんがヒュッテに帰られるのと入れ替わるように後輩の奈須が御前谷の滑降を終えてテン場に来た。しばらく話をして、雷鳥沢ヒュッテに帰っていった。今日の夕食はご飯代わりの豚の角煮、おかずは焼肉。夕食後、明日の予定の打ち合わせでヒュッテに行く。奈須に縦走を誘うが、雄山頂上で待ち合わせて、山崎カールを滑ることになる。20時頃、ヒュッテを出てテントに帰る。空は満天の星が出ている。一人では何をすることも無く、すぐにシュラフに入る。横になるまでは寒いと思わなかったが、徐々に寒さが身にしみてくる。とにかく寒い!一睡も出来ない。おまけに昨夜ご飯を食べなかったせいか、腹もへってくる。寒さに耐え切れず、2時過ぎにはコンロに火をつけ、暖をとる。しかし火を消せば瞬く間に寒くなる。5時前に朝食の準備にかかる。縦走の準備をして、6時50分出発。昨日はスキーを肩に担いで上ったが、今日はザックに付けていくことにする。ただ空のザックではスキーがうまく付けられないので、シュラフと雨具、アイゼン、ついでにピッケルを持っていく。今日の空は薄い雲が出ている。8時30分、剱御前小屋着。お茶(白湯にちかい)で喉を潤し、行動食もとる。奈須と11時に雄山で落ち合うことにしているので、9時出発。別山をトラバースするとかなり急な雪面がある。アイゼン、ピッケルが欲しいところだが、時間節約のためそれらは出さず、慎重にトラバースする。スキーを担いでいる登山者がかなりいたが、彼らは真砂沢の滑降らしい。どうやら雄山までスキーを担いでいったのは、ワシ一人みたい。よく考えてみたら、雄山頂上から滑るなら一の越から上がればエエもんネ。山家さんの端くれとしては、それではプライド?が許さなかっただけ。結局、時間を稼ぐため最後までピッケルとアイゼンはザックの中。雄山には12時10分着。奈須も遅れて来たらしく、20分だけ頂上で待っていたらしい。昼食と疲れをとるため大休止。頂上は多くの登山者?たちが、いろんないでたちで来ている。長靴やスニーカーも多くいる。縦走途中で出会った親子連れは、親父はピッケルに登山靴、子供は長靴。こんな危ないグループもいた。「あんたー何を考えているん」と言うてやったが、おそらく何~んも考えておらんのじゃろー。13時20分頃、頂上社務所裏から山崎カールの雪面の出て、滑降の準備をする。奈須はスノーボード。滑降開始。奈須はローソク岩のところまで滑り降り、待っている。ワシは滑り始めの急斜面でスッテンコロリ。ヤバー、下に岩があるのでそこまでに止めなければ・・・。ガリガリー、2本の板のエッジを利かせて何とか止めることができ、ホッとする。重い荷を背負っての急斜面はキックターンのほうが安全だ。緩斜面に入ってからは、重い雪ながらも快適に滑り降りることができる。下の方の雪は最悪だ。14時、テン場到着。奈須に手伝ってもらい、すぐにテント撤収。重いザックを背負い、テン場を後にして、バス停に向かう。ターミナルは人であふれかえっている。雷鳥沢ヒュッテに荷物をとりに行った奈須を待つが、来ないので先にバスで下山する。美女平からも臨時のバスで立山駅に下りる。酒屋(五十島酒店)さんにお礼を言って、富山ICから高速に乗り、多賀SAに22時過ぎ到着。明け方、5時前まで横になり、帰路に着く。10時頃、広島に帰る。

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