クラ技 レスキュー講習(窓ヶ山) (係)三谷


三谷

月日:7月5日(日)
参加者:横山、吉村(光)、元廣、徳永、兼森、桑田、吉村(太)
<行動記録>
今回のクラ技は、レスキュー講習として、主に登攀時のトラブルを想定して、主にロープを使用した下降と登り返しのシステムについて学んでもらった。
これまでの講習で学んできた技術を思い出しながら、レスキューに必要なシステムについて、課題に従って実践いただいた。

朝9時駐車場に集合し、講習会場である窓ヶ山のキレットに移動する。キレットは暑い夏場の講習は、風が良く通るので好都合だ。
まず、各自レスキューに必要な結び方について、再確認を行ってもらった。みなさん、係と違って、ロープワークについては勉強熱心なので、前半のカリキュラムは問題なく消化した。

・フリクションノット×4種類
・ムンターヒッチ(半マスト結び)
・ミュールノット
・バタフライノット
・インライン・フィギュアエイトノット
・ダブル・フィギュアエイトノット

次に、確保体勢からの自己脱出(リードが墜落した場合の確保者の脱出)について実施した。ここからは、普段の山での経験によって差が出てくる。なぜなら、目的に合ったシステムや技術の組み合わせは、自然の地形の中で活かされるからである。山では、ここからロープを出しなさいという境界線は無く、常に危険を回避するための対処について考えておく必要がある。
山側の斜面を通常のクライミングのシステムで登り、トップにある支点から墜落してもらう。最初に、確保者はハンズフリーになるために、ビレイ・デバイスを仮固定する。次に、フリクションノットを使って事故者の荷重をメインロープに移し、最終的に確保支点に作ったムンターヒッチに墜落者をロワーダウンする作業を行う。

午後の部は、キレットの垂壁を利用してレスキュー時の下降と登り返しについて実施した。
まずは懸垂下降から。立ち木でアンカーを作り、それにロープをFIXする。シングルロープに適度な制動をかけながら下降する。壁の中間で、下降器の仮固定を行ってもらう。
今度は、そのロープを使って思い思いの方法で登り返す。フリクションノットまたは登高器を使ったシンプルな方法で、素早く登ることを意識してもらった。セルフレスキューは、シンプル&ファーストの原則で。
最後は、ムンターを使ってロワーダウンで人を降ろしてもらった。一方、ルベルソなどのオートロック形式のデバイスの場合、荷重を抜きながらロワーダウンするのは困難であることが分かった。
最後は、1/3システムを利用して、事故者の引き上げを行って講習を終了した。

・固定ロープでの懸垂下降
・ロワーダウン
・クライムアップ
・1/3引き上げ