クライミング講習会 in 山口陶ヶ岳


赤井美穂

9月23・24日(係)赤井
参加者:横山,武田,山本,宮重(直),多賀谷(重),神庭,中島,沖本,野田,奥原,岡本

連休の日・月を使って,陶ヶ岳&セミナーパーク人工壁による講習会を行ないました。

久しぶりの係で不安はありましたが,時間だけはある年休主婦は,講習内容よりも夜のキャンプに力を注ぐことにしました。なぜなら,今回の参加メンバーはみんな強力なんですもの。私は食事のおばちゃんに徹するぞと最初に宣言。

日曜日の朝,それぞれの場所から乗り合わせて,3台の車で7時過ぎに高速に乗り7時半頃に玖珂PAで待ち合わせ。ここで,車の同乗者を変更して,一路山口南ICを目指しました。セミナーパーク到着が9時。現地少雨。微妙な天気で,係の判断が必要になってしまった。私は食事のおばちゃんなのに…。しかし,行けるところまで行くのが山岳会の鉄則。総勢11名は亀山の広場を目指して登山開始します。蒸し蒸しする中30分ほどの急な登りで広場に到着。岩は何とか濡れていない様子なので,パーティ分け。一応,新人くんと中堅ベテランの組に分けました。というより,皆さん,自発的に分かれてくれました。岳人くんと中島くんは南方デビュタンに行こうとしたけど,既に別パーティが取り付いていたので,その上のアルピナカンテへ。神庭くんと奥原くん・武田さんがひな壇に。直子さんと文さんで天使の階段を。私と横山さんでビスケットに行きました。岡村さんは親指の思い出にまだ浸っていないといけないので,申し訳ないのですが,広場で鈴と野外実習経験を積んでもらいます。

で,他のパーティの登りのことは分からないので私は自分の事について書くと…最初,横山さんがリードでビスケット5.9を登りました。私はアップのつもりで,横山さんはロアーダウンしてくるんだろうとばっかり思っていたら,横山さんはテラスの上に登って,「ビレイ解除~」とコール。んん?もしかして,私フォローするんかいかな?ふむふむ。それで,懸垂でもして下りるんだなっと急いでロープを結んで,靴はいてギアも適当につけて登ります。フォローなので横山さんにぐいぐいロープを引っ張られて安心して登ります。終了点までくると,「じゃ,次,上までリードしてね。」って言われて…んんっ。2ピッチですか!久々のマルチではないですか!で,そのまま私リードで上部の南方見聞録5.9をリードして登りました。何年か前に中島くんと登った記憶がありましたが,その時よりかなり簡単に感じました。練習の成果だねぇ。で,終了点について,ハンギングビレイの方が安全だったので,ビレイ点をつくって,横山さんのフォローのビレイをしました。横山さんもすいすい登ってきてお終いです。なかなか楽しいルートでした。
横を見ると,アルピナカンテで中島くんが岳人くんのビレイをしておりまして,岳人くんが「登れませ~ん」。中島くん「なんでもいいから上がっておいで~」などと楽しい会話を繰り広げておりました。それから,この二人が広場に帰ってくるまでには結構な時間が流れておりました。

私と横山さんが広場まで戻ると天使の階段5.10bにロープが残してありました。私たちが帰ってきたので,直子さんと文さんは,しおりひも5.10cを登りに行きました。
丁度,神庭くん達も帰ってきたので,神庭くんと横山さん,私と天使の階段にリードで挑戦しました。武田さんと岡村さんはちょっと中島くん達の様子を見てくるねとお散歩へ。天使の階段は上部の体の入るクラックからフェースへでるところがちょっと一癖あって,クラック大好きな横山さんや神庭くんは限りなくクラックにつっこんで自らこのルートのグレードを上げておりました。さすが,三倉っ子。クラックがあると入り込みたくなるんだよね。そうこうしているうちに中島くん・岳人くんが帰ってきまして,中島くんはこのルートを「天国への階段」って言い続けておりました。天国ならいいのだけど,落ちたら……こわいね。

武田さんと横山さんはその後,南方デビュタンに登っておりました。私と文さんとでそのとなりのとおりゃんせ5.10aを登ろうかと思っていたのですが,雨がひどくなってきて,ちょっとこのスラブは登れない様子でした。
広場に戻ると,奥原さんが頑張って天使の階段を上っておりまして,雨もぽつぽつ止みそうにないし,で,筋トレしよーとロコモーション5.11aにトップロープをはって,神庭くんが挑戦。その後私も挑戦。いつもよりは3手くらい伸ばすことが出来てうれしかったです。その後,直さん,文さんも筋トレに参戦。テンション掛けながらもきっちり上まで抜けておられました。文さんはノーテンだったのでは…。すごいです。中島くんも天国の階段の回収を終えた後に筋トレに参戦。ニャ~ニャ~登りと持ち前の根性で上まで抜けておられました。いろんな意味で凄いです。武田さん,岳人くんなども挑戦して,11台の悪さを実感しておりました。

で,時間もほどよい感じになって下山したのが17時。それから長沢池の温泉に入って身をきれいにしたあと,車を防府方面にちょっと走らせてそこのコンビニでアルコールの買い出しです。で,偶然セミナーで待ち合わせだったはずのオッキー発見。凄いタイミングです。

そのまま,今日のキャンプ地の千坊川砂防パークのキャンプ場に行きました。
会の人たちは動きがとても良いので,炭をおこす人,野菜を切る人,ご飯をたく人,テントを張る人などに分かれて準備をして,あっという間に乾杯をして,焼き肉に突入致しました。みなさん良い感じに酔っぱらって,食事の内容にも満足されていたようで,食事のおばちゃんの私としては目標達成で気分がよかったです。

翌朝は,テールスープを汁掛けご飯にしてから,食べ終わって,撤収。来たときよりも美しくしてから,またセミナーパークへ出発です。朝,早起きして広島から来てくれた多賀谷さんとも合流です。

今日は講習会なので,セミナーの人工壁を使います。貸し出しの手続きを終らせて,ボルダールームで直子さんの指導によるストレッチから開始。きっちり20分。体のいろんな部位を伸ばして,終ったらなんて気分が良いのでしょう。体軽ぅ~い。やっぱりストレッチはちゃんとやった方がいいですね。

そのあと,ホールドの持ち方とか説明して,ちょこっとアップ程度にボルダーをやって,リード1へ。リード1は12mの可動壁です。
今日のノルマは「7本」です。って,昨日ロコモーションを登った直子さんの好きな数字なんですけどね。トップロープでもリードでも良いので,数を多くこなそうというのが今回のねらいなのです。なぜなら,今回の講習会のテーマはフェースクライミング。被った壁に慣れてもらうためにはある程度回数がやっぱり必要なのですよ。人工壁なら比較的安全に回数をこなすことができますからね。それに,「クライミングは登ってなんぼ」がサブテーマじゃけんね。
登らんと。

で,それぞれのレベルと体力に合わせて,何でもありで登る人,ルートに挑戦する人と,9時半から16時まで途中各自休憩を取りつつひたすら登り続けました。みんなで揃ってお昼を…とも考えましたが,ノルマがあるので,本当にひたすら登らないといけないのです。

中島くんは,途中フィフィをつかってハングドックしていて,横山さんから「それは回数に入れちゃいけんじゃろー。」と一言。で,中島くんは「人工壁だから人工の練習もしないといけないんですよ。ほら,こんなの上手にフィフィヲ使えるようになりましたー。」と返しておりました。
神庭くんと直さん,私はクライミングスイッチはいりましたーって感じで,リードでルートをどんどん登って目標回数を目指しました。
みんなが登るのを待っている間に,ボルダールームでは神庭・奥原による秘密の講習会や練習が繰り広げられていたようです。
多賀谷さんは体調が悪いのにリードに挑戦。あと1手の所までノーテンで頑張ってましたよ。
それから岡村さん。昨日のフラストレーションを解消するかのようにテーピングとギブスでがちがちに固定された親指をかばいつつ,結構良い感じに登ってました。
武田さん,文さん,横山さんもベテランパワーを見せて,出来るだけたくさん登ってました。みなさん,腕がぱんぱんになるまで頑張ってました。さすがですね。この頑張りが山岳会のすばらしいところだなぁ。

ちなみに,娘のお守りを武田さん・多賀谷さん達に任せっぱなしにしてしまいました。本当にありがとうございました。私,本気で登っておりました。

で,レース結果発表~(´∀`*)。
1位 直子さん 8本(1本は次の時にマイナスしてもらうんだって)
2位 神庭くん・係 7本
4位 横山さん,中島くん・岳人くん 5本
7位 文さん 4本
8位 武田さん・奥原くん・沖本さん・岡村さん 3本
12位 多賀谷さん 2本

時間いっぱいまで登って16時過ぎに終了。片づけをして,オッキーとはセミナーでお別れ。他の面々は下松SAで会計と休憩を済ませた後そこでお別れをして例会を終了しました。みなさん,19時までには広島に着いたようです。

みなさん,自然の壁と人工の壁の二本立て。堪能して頂けましたか?
クライミングは登ってなんぼ d(^O^)b
会のみんなで練習してレベルを上げてきましょう。安全に,そして楽しく登るためにも…ね。
久しぶりのいたらない係でしたが,皆さんのおかげで無事例会を終えることができました。本当にお疲れ様でした&ありがとうございました。

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