クライミング技術講習会パート3(天応)


宮重(直)

 さて、今回のお題は「ロープワーク復習」と「懸垂下降」。どちらにしても実技が中心、喋りの苦手な係にはちょうどよかったかもしれない。
 参加者は、初心者っぽい4人に、中堅っぽい5人。これを利用しないてはない。まず、ラッペルの一般的な注意事項を説明し、ラッペルの流れを一通り見てもらう。その後、低めの支点や木を使い、初心者と中堅がペアになり、1対1、4ペアでラッペルの格好を体得してもらう。初心者もホントに2回目3回目という入会希望者から入会一年経つものまでいるがペアになった者はそれに見合った様に指導していた。うん、すばらしい。これでロープワークの復習も兼ねたことだし、少し休憩をはさんで次は支点の作成とロープの連結をやってみる。これは、今回教科書としている「最新クライミング技術」を係も読んでみたのだが、なんだか奥歯に物のはさったような言い回しである。初心者にはメインとなる方法を一つ教えたいものである。そこから長所短所を見聞しいろんなシチュエーションでの方法に枝分かれしていけばよいと思う。ということでここは教科書から少し離れて、今一番確立されている方法は・・・と中堅組でささやきあう。まさに技術の再確認なのである。というわけで、支点に関してはPoorなことを考えずに流動分散を、ロープの連結は8の字束ね結びを覚えてもらうことにし、ササッと流す。そして講習の仕上げにまたペアをつくるが、今度はメンバーチェンジしてみた。そして第一、又は第二ポピュラーの中間の大リングまでリード&フォローで登ってもらい、ロープを引き上げ、ラッペルでおりてもらった。こうしてみると今までラッペルをセットするのは一部の者に限られていたようで、中堅組もよいトレーニングになったようだった。ところで、下で待っていると結構時間がかかっているように感じるものである。自分だってやってみるとどのくらい時間がかかっているのかわからない。又の機会にタイムを計ってみるのもいいかもしれない。ラッペルで撤退、なんて時には時間との勝負ってことも往々ありえるのだから。
 さて、いい時間になり、昼ごはんにする。週末から体調を崩していたねこし企画隊長はそろそろタイムリミットらしい、胸のランプも点滅してきたようだ。お昼も食べずにこの間に撤退してしまった。残された我々は、初心者に岩稜歩きを楽しんでもらおうということになり、神庭-多賀谷-奥原、赤井-山本(文)-岡村のオーダーで銀座尾根へ。ナメラに残った高田-池野-宮重(直)はホワイトコンドルを1ピッチのぼりラッペルでおりた。谷を挟んで同じように高度を上げていくのは、まず安心感がある。そしてなぜだかわからないが楽しくて興奮してくるのである。信州の大きな壁でこんなことができたら楽しいだろうなと思う係であった。

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