クライミング技術講習会 三倉


宮重(直)

10月13日(土)
参加者:多賀谷、神庭、赤井、山本(文)、中島、高田、奥原

今回のお題はわれめであるところの「クラック、チムニー」
フェースやスラブ、前傾壁とはまた一味ちがった技術を要し、これまた腕力や体力だけではどうにもならない部分。しかしこれは岩の弱点を登るものであり、登った時になんだか、身体が納得するというか、唸るというか。「う~ん、このラインね」てな感じで。そしてナチュラルプロテクション。こうなると、同じ自然壁といえど、前傾のボルトルートとはまったく別世界、そしてそれは我々のようなアルパインなクライマーにはたまらない何かがあるのです。・・・しかしこれもやっぱり登れてなんぼ。傾斜の殺し方、ホールドの使い方、足の置き方など基本的な要素はたくさん詰まってます。みんなで回数こなして、いろんな岩場に行けたらよいなと思いました。

では、行動記録。予定時刻に集合したのは係を含め、8人。全員で青白ハングへ。まずはアップがてら、「門前払い」5.7へ。傾斜はゆるく登りやすいが、オールナチュプロというナイスなルート。これが登れなかったら帰っていただこうということでこのルート名らしい。ウルトラマン君もなんとか門前払いされずにすんだようだ。さて、その間、神庭、赤井、文さんは「兵隊クラック」5.10aへ。神庭リードでサクッと終わったようである。この3人には「岩ひば」1ピッチ目5.9をオススメした。このルート、係も最近、山の会のまゆみさんに紹介してもらったのだが、35メートルのコーナークラック。なんといっても見た目がよい。神庭の第一声「日本じゃないみたい」中間部ややもろい部分があるものの、まっすぐに伸びるコーナーラインが美しい。そしてその長さゆえ下りはロープを連結してのラッペルが必要でその高度感、緊張感は山屋にはたまらない。神庭リードの赤井、山本(文)フォローで登ったようである。

「兵隊クラック」に残ったロープをいただき、高田、ねこしと続く。間に食事を挟んで多賀谷、奥原。ねこしはラクに抜けたがやはり初心者にはちょっとしんどい。下部でジャミングを決めれず止まってしまう。ねこし、高田が「岩ひば」に行き、神庭がモスクラックの下部へ。トップロープにして下りてきて、ウルトラマンが挑戦。赤井、山本(文)は自発的にナチュプロの練習をしてくると言い、「門前払い」へ。係は取り付をうろちょろしていただけだった。けど、今日は「岩ひば」を紹介することが係の仕事だと思っていたし、そしてみんなが絶賛してくれたので、今日は成功である。

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