アイゼントレーニング(天応)


三谷

12月2日(日) (係)三谷
吉村、武田、元廣、保見、兼森、島本、桑田、松林
<行動記録>
例年、墓場横の沢を詰めていくのだが、今回は、アイゼンを付けるのが初めてという方もいるため、みんなでアイゼン尾根を登ることにした。
例会前日、夏合宿以降、火のついた保見さん、兼森さんを下見に誘った(保見さんは残念ながらボードの会合で不参加)。登山道を普通に登ってもトレーニングにならないので、登山道わきの岩場をルート工作しながら登れないか確認するのが下見の目的。
冷たい風が吹き、小雨がぱらつく中、アイゼンを履き、都合の良い岩場を探しながら歩く。兼森さんは初めての割には、ダイナミックに登ってくる(土クラ効果か?)。時折、フェース状の岩場が現れるが、これは岩登りになってしまうため(登れないことはない)、易しい凹状を詰めてみる。それにしても、対岸に見えるけっこう大きなスラブ帯は気になる。クライミングシューズなら登れそうだ。頂上で昼食を取り、ナメラの基部に下りる。午後より銀座尾根を2Pほど登り、本日の下見を終了とする。ナメラでは、岳連のクライミング教室の方が岩登りを楽しんでおられた。会話の中で、明日の例会のことや合宿の行き先が既に知れ渡っていた。
下山後、途中、保見さんをピックアップして、合宿の打ち合わせ?と遠征の報告を聞きに吉村邸へ。

前夜の打ち合わせが長引いたため、少々頭が重い。時間ぎりぎりに到着すると、参加者は既に準備を完了しておられた。十数人のパーティーが既に出発したとのこと。まさか、この天気のこの時季に、ということは・・。
行動の概要を説明して出発する。アイゼン尾根の分岐では、労山の会の十数人のパーティーが、アイゼン・登攀装備を装着している。当パーティーも、やはり同じルートをたどるようだ。どこの会も冬支度が忙しい。
我々も準備を進めていると、湿った風が吹き出した。吉村さんによると、雨風(低気圧の接近を表す下降気流)だというだという。
労山のパーティーに続き、我々も出発する。岩場が出てくると、登るペースがまちまちになる。アイゼンの爪だけで立ちこむのは難しい。
まず、係が2Pほどロープを伸ばし、保見さん、兼森さんには、救助講習会で習得したダブルブーリンで中間を固定してもらう。
リードの確保を新人に、ラストを吉村さんにお願いする。吉村さん、武田さんには、新人の指導に徹してもらった。
後続を待ちながら、ぼーっと海を眺めていると、あられのようなものが落ちてくる。そのうち、白いものがゆらゆらと降ってきた。適度な寒気に、アイゼントレーニングとしてふさわしいシチュエーションとなる。
支点の架け替えに時間がかかり、2Pの通過に2時間くらいを要した。スピードアップするためには、素早い支点のセットと、後続が登り始めるタイミングの考慮が必要である。また、支点通過を容易にするためには、タイブロックは必携のように思う。最後、もう1P伸ばして、あとは歩いて頂上へ抜けた。
弱いながらも雨が降り続くため、ナメラでの演習は中止にして、野営場経由で下山した。

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