細見谷沢登り


吉村光俊

2012年7月28日~29日
参加者:大前、安藤、三谷、元廣、平本、徳永、保見、島本

 合宿を前に、沢の中で泊まり、ガッツリ歩こうということで細見谷での沢登りを出してみた。この谷は泳ぎが多いので、暑い時期を選んだが正解だった。
 28日JR宮内串戸駅に集合時間の13時に行くと、10分遅れで島本さんが車で現れろ。午前中天応で土クラに行っていたメンバーから「30~40分遅れる」とメールが入る。猛暑の中、カーエアコンをガンガンに効かせながら待つこと45分、4名1台が到着。あと1台1名が行方不明。更に15分後、やっと揃った。宮島口方面に向かって迷っていたらしい。おまえら、時間を守らんかい!1時間遅れで次に合流する大前さん宅に行くと「1時間も待たしといて、わしに連絡もせんとは、どういうことか!」と雷が落ちた。
 車の乗り合わせを調整し、吉和に向かう。明日、沢の最終到着地のロクロ谷を詰めた峠下に車をデポし、林道横の峠の赤テープもしっかり確認して沢登りの出発地点の立野キャンプ場に4時過ぎに到着。安藤さんは先着していて、薪を集めている。今から沢に入りますよ、と告げ予定より1時間半遅れの4時30分頃入渓。
 最初の堰堤を越えたところで、泊地お誂えの場所を発見。大前さんはアイコンタクトで「ここにせえ」と訴えている。200mしか進んでいないが、5時前なのでここを今夜の寝床とする。早速、新人達にはツエルトを張ってもらい、私は三谷君たちとブルーシートでタープもどきの屋根掛けを作成した。薪拾い、夕食作り、焚火起こしと皆で手分けしていると、ゆっくりと夜の帳が下りていく。
 宴がたけなわになるころには、赤々と焚火が燃え盛り、涼しい風が吹きわたる川面を蛍が飛んでいく。広島は熱帯夜であろうが、ここは別天地。
 29日5時起床、7時出発。大前さんと島本さんは、体調不良(飲みすぎではなし)でここから林道を歩いて入渓地に戻った。一の谷出会いから上流で淵が始まる。私がロープを引いて泳ぎ渡り、後続6名はそのロープを伝って淵を渡る。次々に出てくる淵をこの方式で突破していく。大きな淵を持つイカダダキはいつもより水量が多いようで、泳ぎでは無理。左岸の側壁を三谷君がトップでロープを伸ばしフィックスする。安藤さん、2度も落ちちゃいけんよ。徳永さんも同じ所で落ちた。浮石だらけの不安定な壁を越えると、左に巻いて滝の上流に懸垂下降して、水線に戻る。また次々に淵が現れ、泳ぎで突破していく。迫力ある大竜頭の滝は、右岸の泥壁を高巻く。
 S字ゴルジュは簡単なへつりだ。谷が大きく右へ曲がる地点に、ロクロ谷が左に登っている。ここで休憩を入れ、30分もあれば峠だから、一気に行きましょうと、次々に現れる小滝を乗越していく。時々お助けひもを出しながら。水量も落ち、籔っぽくなる。ええ加減疲れた時に、白いビニールひもが2本左側の立ち木に掛けてある。だれかが歩いている証拠だな。後続が遅れ気味で、時々待ちながら更に谷を詰めていく。「最後は急坂」という大前さんの言葉通りだ。ヒーヒー言いながら登り詰めると、昨日確認した赤テープ(と思えた物)が見えた。しかし林道が無い!保見君のGPSで確認すると1km位、正しい峠地点と離れている。左に取り赤テープが続く尾根筋を進む。中電の鉄塔にぶち当たり林道があった。やっと正しい峠に着いたのは6時過ぎ。11時間の沢登りに、疲れました。本当は3時頃には終了するつもりが、いい、合宿のトレーニングになってしまいました。
 後で大前さんに確認すると、「あの白いビニールひもは、わしが付けた。あそこから左に登ったところが峠よ」参加者に皆さん、1時間余分な行動で、大変お疲れ様でした。

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