春合宿Ⅱ 唐松岳~五竜岳 (係) 安藤


三谷

月日:5月2日(木)~5月5日(日)
参加者:平本、徳永、兼森、松林

<行動記録>
 今回の春合宿は、一言で表現すると、現在の山岳会の新人合宿としては、強烈な風の地獄と快晴の天国の両方が同時に味わえ、且つ予定通りのルートが果たせて良かったと思っています。
 理由の一つ目は、かなり早めにメンバーを決めて、各人がそれぞれ精一杯、合宿前に、心と体力の準備が出来るように努力したことです。というのは、最近の合宿は、参加意志表明すれば誰でも連れて行ってくれるという反省があった。よって、かつての山岳会が伝統的に実施していたように、合宿前の例会に必ず数回は参加する事、そこで参加メンバーの力量チェックと考え方の意思疎通を図った。
 人間には長所も短所もあり、下りが苦手な人、上りが苦手な人、体力がない人、登攀が得意な人、性格も慎重派、積極派のさまざまです。オールマイティーな人は少ないのが現実です。それらの個性が、合宿という一つの共通の目標に向かって助け合う努力をし、何とか安全登山を予定通り達成できた事が、最大の成果と思います。
 概要を報告します。合宿全体及び登攀組のリーダーを三谷、縦走(新人)組のリーダーを、私のような年寄り。縦走組みのSLは既に入会して数年経つ平本、徳永女史である。特に、5月3日は平本、5月4日は徳永と事前に調査、勉強してもらい、二人にそれぞれSLやトップを行ってもらう予定であった。しかし、スキー場のゲレンデを過ぎ、いよいよ上部の雪面を歩くようになる頃、段々風が強くなり、本気での体力勝負が必要となった.トップを男の松林、女性の平本、徳永、兼森、ラストが男の安藤のオーダーでいくことにした。寒いのでじっとして待つ訳にいかず、前の3名は足元もしっかりし一団となって行動し安心して任せられた。私は兼森にピッタシ着く。それでも、前の3名と後ろの2名と離れるようになった。風も益々強烈になり、緊張感も高まる。時々、足は?手は冷たくないか?と声をかけながら。
八方池小屋に夕暮れの17時半到着。風が防げる発電機の建物の横を借りる。取りあえず、整地し、テントに入り込む。夜中、風は益々強く、快眠できない。
 5月4日は、予定通り出発。オーダーは昨日と同じ。ペースは作日と同じく、前3名、後ろ2名にわかれる。目に見える転倒より、他人には分からない手足の凍傷が気になった。大体、新人は手足の指が変になった事がどういうことか分からない。雪山では手がかじかみ、次に感覚が鈍くなり、麻痺してくる。この微妙な違い、緩い変化が分からないので、少しの変化でも気軽に申告するように伝えた。そのためか、寒い中で行動を中止し、途中でザックを降ろし厚い手袋を着用してくれ、安心した。前と離れ、やっと唐松小屋に到着。私と兼森は唐松頂上往復をパスし、小屋で休む。
 そこからは、昨日のような長い登りがない、いわゆる小さな山あり、谷あり、登攀ありの縦走の醍醐味を味わう。5人が遅れることなく一団となって歩く。安心である。益々、風は強い。瞬間的に強いのでなく、ずっと強い。目も開けられず、息も思うようにならない。でも、皆頑張って、遅れることなく、時間通りに五竜山荘に到着。やっと着いた。もう安心。回りは立派なブロックを作っていたが、我々は作日と同じく、小屋の近くに幕営させてもらう。テントの中は暖かい。ドッと疲れがきて、夕食が出来るまで私は仮眠。その間に、登攀組より、全員元気であるとのメールが届く。ホッとした。強風も夜中には止み、静かになった。明日は快晴のようだ。ぐっすり寝た。
 5月5日の朝は、大自然が作日まで頑張ったご褒美か、雲ひとつ無い快晴。北アルプスが全部眺望できる。下山時間に間に合いそうなので、ユックリした。後の反省会で、スタートがリーダーから遅いといわれた。天気も雪の状態もいいので、せっかくなので、この雄大な景色をユックリ満喫させてやろうと私は思った。五竜岳山頂を往復し下山。下山するのが勿体ない感じ。今日は暑い。途中で脱ぐ。
 中遠見山でやっと無線がつながる。彼らは、もう大谷原に下りているようだ。ピッチを上げて早足で下山。古傷の左足首が痛いのでアイゼンを外す。計画書より、1時間も早く下山したが、彼らはかなりイライラしていた。
 二つ目は、あの強風の自然の猛威にさらされ縦走経験をしたこと。中国地区では、余り経験できない冬山に近い厳しさ、晴れればスケールが大きい美しい山々の優しさ、この両極端が、刺激的で魅力的で、ますます山にハマルことを期待。この厳しい経験はきっと自信につながるので、次に生かして欲しいと思います。
 三つ目は、私自身の事です。今回、5月1日で65歳を迎え、我が家では誰も祝ってくれませんが、山岳会では往復2回も途中のSAでハッピーバースデイをしてもらい、感謝感激。

<コースタイム>
5/3  多賀SA発6:30→10:35 安曇野IC着→11:40 大谷原着→11:55 大谷原発→13:00 駐車場着→13:35 名木山ゲレンデ発→14:05 名木山第トリプル下り場→14:25 八方リーゼンクワッド下り場(1本)→15:30 八方展望ペアリフト(1本)→16:40 黒菱平グラードクワッド下り場→17:15 八方池山荘着→16:00 テント幕営→20:30 就寝

5/4 4:00 起床→5:45 八方池山荘発→6:07 第2ケルン→6:25 丸山ケルン→6:36 石神井ケルン→9:35 唐松岳頂上山荘→9:50 唐松岳山頂→10:10 唐松岳頂上山荘→13:05 遠見尾根分岐→13:10 五竜山荘→14:00 テント幕営→16:30 (登攀隊交信)→20:00 就寝

5/5 5:00 起床→6:15 五竜山荘→6:45 G0峰→7:40 五竜岳山頂→8:35 五竜山荘→10:10 大遠見山→10:40 中遠見山(1本・登攀隊交信)→11:50 池蔵ノ頭→12:10 アルプス平(テレキャビン乗車)→12:20 下山→14:00 大谷原(登攀隊合流)

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