恐羅漢山・旧羅漢山・半四郎山・広見山  


赤井美穂

12月12日(日)
 大前、吉岡、金本、小泓、吉村、小此木、武田、宮重(直)、赤井、楢原夫妻、磯部、会員外(柳原、松岡)
<行動記録>
6時半、小屋起床。朝食を済ませて、きっかり7時半出発となる。久しぶりの大人数に係の大前さんも満足そう。天気はまずまず。恐羅漢の山頂目指して立山尾根を登る。ゲレンデには全く雪がなく、冷え込みも弱い。12月中旬とは思えない。しかし、道には霜と霜柱。ざくざく踏みつけながら登っていく。ゲレンデを抜けたところで振り返ると、遠く十方山稜線の向こうに前線の雲や雲海が広がる。天気は下り坂の様子。山頂付近になるとぽつぽつ雪がある。汗をかきかき歩いているせいで、立ち止まると汗がすぐ冷たくなる。やっぱり冬だ。
 旧羅漢から、広見林道に向かって下る道は、雪とどろでぬかるみ、気を抜くと滑りそう。恐る恐る下る。それにしても、皆さんほいほい進まれるので、追いつくのがやっと。広見林道は、前回(といっても一年半前くらい?)来たときと比べてススキで草ぼうぼうだ。人がこないのかと思っていたら、それもそのはず。途中1カ所崖崩れで道が半分崩壊していた。これでは車が入れませんね。広見山登山口で小休止。直さんが持ってきてくれた蒲刈産みかんをいただく。今年は台風でミカンのできがあまりよくないそうだが、小粒でとてもおいしかった。そこから半四郎山の登山口まで30分ほど。道沿いの沢は、淵がとてもきれいで、夏だったら飛び込んで浸かればとても気持ちがよさそう。
半四郎の登山口で小休止。本日2回目の登りに向けて気合いを入れる。登りはじめは沢沿いの杉の樹林。なだなだと登っていく。しっかりとした黒土の腐葉土と杉の間伐の枝で足下はふかふかして結構登りやすい。ひたすらついて行くと、だんだんと傾斜がきつくなり、見通しはよくなった。恐羅漢・旧羅漢とその向こうの十方山の山並み、展望が広がる。それと同時に斜度も緩くなり、笹藪の中の道を踏んでいくと、向半四郎山。直ぐ下に半四郎山がみられたが、こちらの方が展望が良さそうなので、ここで昼食。皆さんが担ぎ上げた色々なものが出てくる、出てくる(もちろんビールも)。ゆったりと広島側・島根側360°の展望を楽しみながら休憩。おいしいものをたくさん頂きました。
半四郎山・広見山に向かって、また登り返し。本日3回目の登りだ。もう一回登りがあるからと力をセーブしながら行くが、それにしても、皆さん、ペースが速くてついて行くのがやっとだ。やっぱり山岳会ですね。広見山の山頂では、台風で倒れたのか看板が崩れ、地面で方向を示していた。前回広見山に来たときに十分展望がきくと思ったが、今回来てみて向半四郎山が一番だと思った。ここで1時半。空は冬らしい曇天となり、吹く風も冷たく薄ら暗い。広見山から恐羅漢へつながる尾根をみながら、ここに登山道があれば、小屋から丁度いい周回コースになるのにと話したりした。
小屋に5時にはついていないとヘッデン山行になりそうので、広見からの下りはやや急ぎ足。といっても、ここの下りは急斜面で気を抜くといつでも滑りそう。そう簡単には歩かせてもらえなかった。緩やかな斜面になってからペースが上がって、前の人が見えなくなり、追いつくのが精一杯だった。とにかく明るいうちに小屋にいこうという空気が充満していて、武田さん曰く、最後の旧羅漢の登りは行きの下りとほぼ同タイムだったとか。小屋には何とか4時過ぎに到着、係のペース配分は完璧だった。大前さんが「わしが係にしては真面目に歩いた~。」とおっしゃっていたが、本当に久しぶりに大人数で真面目に長時間歩き、山岳会らしい楽しい山行だった。また、皆さんで歩きましょう。雪もぼちぼち降ってくれないかなぁ・・・。

コメントを残す