十方山・山スキー


吉岡 好英

2017年4月2日 
昨年、登った十方山北峰(1328m)への尾根をスキーで滑降したいと思っていた。獅子ヶ谷入り口から尾根に取り付くのだが、スキーに適した傾斜が頂上まで続いている。かなり前は頂上から水越峠への登山道があったようだが、現在は無くなっている。早朝に家を出るのはキツいので、前夜はヒュッテに泊まる。夜空には星が輝いているので、天気は問題無さそうだ。
7時頃、日帰り組のDr.Yさんから「今から出ます。」と連絡が入る。8時30分、待ち合わせ場所の二軒小屋駐車場へ移動。すでに日帰り組7名は到着して準備しているところだった。スキー組は3名、歩き組が6名で出発。十方林道は所々切れているが、残雪は1m近くある。板をザックにつけて獅子ヶ谷入り口へ向かう。横川川の中ほどの岩の上にも1mくらいの雪が残っている。獅子ヶ谷入り口からGさんは板を履いて、Iさんはアイゼン歩行訓練のためアイゼンを装着。後ろからつぼ足でついて登る。途中でシールを着けた板を履く。雪の状態は良さそうで、下りが楽しいだろうと思いながら登っていく。時々、霰が降ってくる。空模様は怪しいが、これ以上くずれない?だろう。歩き組はワカン、スノーシューで登ってくるがスキー組に追いつかない。十方山北峰(1328m)に着いた頃は空はさらに暗くなってきた。せっかくなので標識のある頂上へ行ってみる。ガスっていれば迷いそうな広い雪原を足の向くまま歩く。頂上標識にスキー板を立てかけ写真を一枚。他の二人と歩き組の一人もやってきた。写真を撮って引き返していると、歩き組の5名が登って来た。彼らは頂上で焼き肉をして食べるという。スキー組は十方山北峰?に引き返してシールを剥がして滑降準備をする。行動食を食べて、滑降開始。素晴らしい斜面を快適に滑られる?と思いきや、雪が緩んで思うように滑ることができない。足に負担がかかり腓返りの心配がでてきた。何とか踏ん張って滑るが、腐った雪に板が沈み思うように回れない。ジャンプターンを試みるが、これでも回れない。雪に足を取られ転倒! 木にぶつかりそうになったので、腕で防御するが腕が折れた?と思うくらいの痛みがはしった。頭も木にガツン! 足も捻った。幸いにも腕は擦り傷だけ、頭はヘルメットで守られ、足は何ともなかったようだ。高度を下げるにつれ、雪の状態は悪くなる一方であった。ボーゲンで苦労しながらも、何とか獅子ヶ谷入り口へ下る。林道は立っていれば滑るので足の負担は少ない。林道の雪が切れたところで板を脱いで駐車場へ返る。ここでYAMAPへ今日の活動記録(十方山・山スキー)をアップ。
ヒュッテに返り遅い昼食を摂る。歩き組みも下山したと連絡が入る。
喫茶:牛小屋高原ヒュッテでコーヒーを飲んで解散する。
コースタイム
二軒小屋(8:47)~(10:00)獅子ヶ谷入り口~(11:20)十方山北峰~(11:32)十方山(11:40)~(13:27)二軒小屋

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