個人山行:湯来町最奥で薮歩き(猪股峠~鷹ノ巣山~灰郷スマモ山~小室井山~色梨林道)


亀井且博

2020年4月8日(水)晴れ
参加者:亀井(単独)
登山者も稀で、記録も少ないマニアックな山域である湯来町の最奥の灰郷スマモ山を縦走しに出かけた。恐らくわが会の例会山行に取り上げられたことはないだろう。薮歩きを厭わず、ルートファインディングを習熟したい者にとっては素晴らしいコースである。ただし、展望はほとんど無い。また、季節によっては熊とマムシに最大限の注意が必要である。4月の下草の少ない時期が適している。
<行動記録>
広島市(湯来町)と安芸太田町(筒賀)の境の猪股峠下の道路脇の広い場所に駐車して、筒賀の多目的グランドの上から入山した。猪股山(875.0三角点)に登り鷹ノ巣山(980m台ピーク)に縦走、鷹ノ巣山から一旦、栃山(988.9m三角点)を往復して灰郷スマモ山(1,020.5m三角点)へ、さらに1,045mピークを越えてもみの木森林公園の小室井山(1,072.1m三角点)まで縦走した。下山は南東に向かって尾根を下り、970.4m三角点ピークを越えて色梨林道に下りた。最後の長~い林道歩きには疲れた。

もみの木森林公園小室井山頂上にて

多目的グランドの上から猪股山までは少しの間急登であるが、主稜線に登るとアップダウンの小さい縦走路となる。灰郷スマモ山までの稜線には明瞭な踏み跡道があって迷うようなことはなく、比較的快適に歩ける。筒賀側はヒノキの植林がされているが湯来町側はぶな、ならの自然林である。灰郷スマモ山から小室井山の間は踏み跡道が在るような無い様な笹薮と灌木薮の連続でルートファインディングをしっかりとする必要がある。

道が有るような無い様な笹薮の縦走路

時にうるさい灌木をかき分けたり、時にヒノキ植林の中の獣道を辿ったり、時に笹薮をかき分けたりしながら、もみの木森林公園の遊歩道に合流した。

木の間の灰郷スマモ山

また、小室井山から下山で使用した尾根にはほとんど道らしきものは無い。地形をよく見ながら常に地図と磁石で現在位置を確認しながら下った。全コースを通じてテープの標識はほとんどなく、地図と磁石が大活躍する世界で、ルートファインディング力を試される。その意味では面白い山歩きができる。
歩行距離:18.2Km
<コースタイム>
県道脇駐車地6:48~6:58猪股峠~7:10多目的グランド上入山地~8:00猪股山~8:35鷹ノ巣山~8:50栃山~9:10鷹ノ巣山~9:35猿山越~9:58灰郷スマモ山~11:00 1,045mピーク~11:18小室井山(昼食)11:55~12:30 970.4m三角点~13:10色梨林道~14:40県道合流~14:50駐車地
<コース図>

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