個人山行・八甲田山岳スキー


吉岡好英

 

期間:2017年12月30日~2018年1月3日

参加者:宮本(博)、会員外(石田、新山、小川)

今年も1月末に酸ヶ湯温泉の予約が取れていたので八甲田山での山岳スキーを計画し、7月にはメンバーが決まっていました。5名で雪深い酸ヶ湯温泉に行ってきました。3名は、八甲田山は初めて。年末年始の宮本君は10年くらい前の十勝岳以来、HACの石田さんの息子さん(次男)と小川さんはスキーレースからの転向。30日のフライト(伊丹空港~青森空港)は晴れており北アルプスの山々や富士山がキレイに見えていました。青森空港着陸前、八甲田山頂上付近はガスっていたが前嶽の頂上や銅像ルートの斜面は見ることが出来た。空港で羽田からのフライトで先に着いていた宮本君と合流。予約していたジャンボタクシーで酸ヶ湯温泉に向かう。1時間弱で1年ぶりの酸ヶ湯温泉に到着。宅配で送っていた板などの荷物をスキー置き場から部屋に持ち込んで荷ほどきをする。夕方、翌日のスキーツアーの申し込みを済ませる。

31日 行動食、飲料などをザックに詰め込みフロントへ。昨年、シールを忘れた前嶽ツアーの際、お世話になったガイドのアキラ君が「弁当持参で行きますよ」と言うので、聞き直したら「山越えです。箒場へ行きます」と言う。このコースは是非行きたいと思っていたが、この時期に行かれるとは思っていなかったのでビックリ! 支度を済ませてバスでロープウェイ山麓駅へ。10分で山頂駅に。多くの山スキーヤーやボーダーが待機している。山麓駅の外に出ると岩木山、白神山地や陸奥湾、さらにその先には北海道まで見える。ウサギさんチームは先に出発。亀さんチームはガイドの他20名くらいで出発。早いはずのウサギさんチームに追いつく。八甲田大岳の避難小屋目指して緩いアップダウンを繰り返しながら進む。途中でシールを装着し避難小屋へ。小屋はまるで氷の彫刻のようだ。小屋は凍り付いてガイドの方が中に入れるよう氷を落とす。ウサギさんチームは先に出発していた。ここから井戸岳を回り込むようトラバースし赤倉岳との鞍部下まで移動。ここでシールを剥がして箒場までの長い(7km)滑降開始。ノートラックのオープンバーンの斜面にシュプールを描きながら滑り降りていく。初参加の石田さん「気持ちいい~」と言いながらキレイなシュプールを描きながら滑降していく。途中で休憩をとりながらオープンバーンから樹林帯へ入っていく。何カ所かの谷を越え、さらに緩斜面の樹林帯を抜け箒場に到着。迎えのバスに乗り込み酸ヶ湯温泉に帰る。今日は1本であったが、八甲田山岳スキーは初めての3名(宮本、石田、小川)も大満足しただろう。

元旦 酸ヶ湯温泉付近は風もなく晴れているが、ロープウェイは強風(25m以上)で運休。部屋でノンビリしていたが外に出てみる。宿の裏に良い斜面があるのでシールをつけて登る。ノートラックのオープンバーンを滑り降りる。あっという間だが、登り返すのは止めた。若い?3名はもう一本と言って登っていった。さすがに3本目はなかった。時間があるので八甲田ホテルのアイドル犬(セントバーナード)のフジコに会いたいとリクエストがあり4名で散策がてら行ってみる。途中、2008年GW、春スキーのコースの終了地、道路傍の地獄沼に立ち寄る。アイドル犬フジコはホテル裏の小屋にいた。小屋は暖房が効いているのか出たがらない。ラウンジでコーヒーを飲んで酸ヶ湯温泉に引き返す。明日もロープウェイが心配だが17時前にツアーの申し込みをしておく。

2日 今日も強風でロープウェイは運休の連絡が入り、スキー場に行くならバスが出るので、9時に集合。淡い期待を持ってツアーの支度をして八甲田スキー場へ移動。時々、青空が見えるが上部はガスって雲の流れは速い。風が強いのだろう。もしロープウェイが運転されたらフォレストコースを滑ろうと打ち合わせをしておく。それぞれ2本滑って休憩。さらに2本滑り昼食のためレストランに入ろうとしたら「ロープウェイの運転をします」の放送。食後、山頂駅に上がりフォレストコースを滑ろうと決めるが、念のためガイドに連絡を取ってみるが「今日のツアーは中止」。しばらくするとガイドから「ツアーに行きます」と連絡が入る。13時30分、山頂駅集合。早めに上がって待機。外は風が強く視界は20mくらい。ツアー参加者が揃ったところでビーコンチェックをして外に出る。辺りは真っ白で見えない! ツアーコースは銅像ルート。ガイド先頭はアキラ君。板を担いで田茂萢岳頂上へ歩く。5分くらいで広い頂上へ到着。あいかわらず視界不良だが板を履いて滑走開始。姿を見失わないようついて行く。少し滑っては人数確認と斜面の説明がある。「ここから急斜面です」の注意。思い切り突っ込んでいく。ガイド補佐が「気をつけないと突っ込みますよ」と言った直後、石田さんは突っ込んでしまった。ノートラックの深い雪は気持ちいいが落とし穴に注意が必要だ。谷に降りたところでシールを装着。ここから30分くらいの緩い斜面をトラバース気味に登っていく。モンスターの間を抜けながら進んでいくとやがてオープンバーンに出る。ここでシールを剥がして滑降。ここも急斜面だが美味しいところを頂くために2番手で滑り降りる。スキーヤーから山スキーを始めた石田さんや小川さんはスピードが速い。灌木の間を枝に注意しながら右へ左へとガイドについて行く。谷をいくつか越えブナ林の緩斜面に出る。的確な誘導で滑降していくと、やがて銅像ルート終了地に到着。板を外して道路を横切り、バスの横でガイドに板を渡して積み込んでもらう。八甲田山の遭難碑はこの先にあるが、道路は雪に埋もれていて行かれない。この日のツアーは諦めていただけに何か得をした気分になった。今回は天候が荒れて3日で2本のツアーだったが、初日の思いも寄らない箒場岱コースがあったので納得のいくツアーであった。3回のロープウェイチケットが残ってしまった。これを使うためにGWか来シーズンも行かねば? 念のため2018年年末年始の予約状況を聞いてみたら満室であった。

3日 8時頃からパッキングをして発送手配を済ませる。10時、迎えのジャンボタクシーに乗り込み酸ヶ湯温泉を後にする。途中、岩木山展望台で車を止めて写真を撮る。今日のツアーは八甲田温泉ルートと銅像ルートだろう。青森空港で羽田便に乗る宮本君を残して分かれる。帰りのフライトも富士山がよく見えていた。広島帰着は18時40分頃であった。

 

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