例会山行  鉾取山歩荷縦走


田房

月日 平成15年11月16日
<参加者> 三谷、武田、平井、西田
<行動記録>
JR瀬野駅8時集合。この時点で参加者が三谷・平井・西田+係の4名。歩荷山行と会報に載せてしまったためか、それとも山域が悪かったのか、人数の少なさにちょっとショックを受ける。しかし冬合宿に向けてのトレーニングなので、秋山を楽しむというよりは荷物を背負ってどれだけ歩けるかが問題。銘々相当の荷物を背負ってのスタートとなる。瀬野駅から瀬野小学校にむけて2号線を北上し、橋を渡って登山道入り口へ。橋には「鉾取山登山道入り口300m」の立派な標識があった。貯水槽まで舗装された林道を歩き、そこから山道。天気も良く道もきれいだ。途中猿らしきものをみて、荷物の重たさに汗だくになりながら谷沿いを詰め稜線にでる。そこから10分程度で坂山山頂へ。ベンチがあり眺めが良い。そこから下って中野東からの登山道にぶつかる。鉾取山への道のりはここからが勝負。4つの急登の2つ目くらいで,見覚えのあるシルエットが。武田さんだ。予定の電車を1本遅れて乗車され,私たちを追いかけて別の道を通り中野東からの登山道を登って来られたそうだ。三谷さんのアイゼンの音に上から下りて来られたらしい。新メンバーを加えにぎやかに登るが,係一人ペースを狂わせてのろのろ登っていた。山頂に着いたときにはうんざりするくらい辛かった。東屋で休憩をとり,それから見晴らしのいい鉾取南峰(みはらし山)へ。市内が一望できた。下って一登りで原山。ちょっとした登りが荷物を背負った体にはきつい。原山で昼ご飯を食べる。電波塔に声が反射しておもしろかった。平井さんが係の希望通り「おいしいもの」である梨をわざわざ切って持ってきてくれた。いい人だ(モノをくれる人はみんないい人に見える)。おいしい食事を済ませ,気合いを入れて洞所山へ。天狗防山との分岐当たりから急な登りに。またまた辛い。一歩の歩幅がものすごく狭くてあまりの苦行に笑いが出てしまう。洞所山についた時には視界がぼんやり白かった。着いたと同時にザックをおろして座り込んでしまった。武田さんがレーズンヨーグルトを配給してくれた。とても元気が出た。行動食採用である。山頂から下って新峠。武田さんはここから海田方面に下りられた。右足がまだ完全ではないのに,本当にお疲れ様でした。新峠からは城山・古峠・赤穂峠・金ヶ灯籠山と続く。やっと極端なアップダウンがない(と言っても細かいのはたくさんある)歩荷向けの道に。城山では武田さんの差し入れチョコレートと平井さんの柿を食べた。休んでいるとハイキング中高年集団と出会った。どうも熊野からみえる岩を探りにきたらしい。城山を超えてすこし下りの所で岩がごろごろしていた。荷物は重たいがクライミング気分が味わえて楽しかった。それにしても,距離があるのでいくら歩いても到着しない。赤穂峠まで来てやっと終わりが見えた。峠を過ぎたところの見晴台で遠くの山なみを見た。太陽がだいぶん低くなっている。日が暮れるまでに安全なところに行きたかったので先頭の三谷さんにゆっくり急いでもらう。金ヶ灯籠山までも結構距離があり,赤穂峠で予定した時刻より5分ほど遅れて到着。山頂で水捨祭を行い,証拠写真をとる。軽くなった体で暮れゆく日差しと競争しながら金ヶ灯籠山を駆け下った。車道に出てほっと一安心。時間も予定通りだった。JR矢野駅までと思っていたが,薄暗い中熊野バス停への道を下ってバスセンター行のバスに乗車。車内解散とした。
去年の夏合宿前とほぼ同じコースで久しぶりの歩荷。去年の記録と比較するとコースタームを随分オーバーしてしまった。これも係である私がペースを乱したからだ。冬山を想定すると勢い荷物が重たくなる。しかし雪道ではないので足場はしっかりしている。冬山に行くのにこのくらい我慢できなくてどうすると自分に言い聞かせて歩いたものの,やはりいつも通り歩くほどの体力はなかった。今回は自分の担げる重量を少し超えたくらいの所でもがいていた気がする。終始,息が上がると言うのとも少し違って,呼吸はできるのだが,肺の当たりが締め付けられて苦しいという感じだった。
冬合宿まであと40日。私一人が勝手にトレーニングモードに入ってしまい迷惑をかけました。しかし,辛いトレーニングも皆さんと共に頑張れたことがとても嬉しかったです。合宿までみんなで体力と技術を向上していきたいですね。本当にお疲れ様でした&ありがとうございました。

<コースタイム>
JR瀬野駅8:10~瀬野小学校8:20~8:47貯水層8:55~9:45坂山9:55~11:15鉾取山11:30~12:12原山12:40~13:38洞所山13:48~14:10新峠14:25~15:24城山15:35~16:05赤穂峠~16:47金ヶ燈籠山17:00~17:20車道~17:50熊野バス停

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